抗酸化ってよく聞くけど……肌が酸化するとどうなるの?
公開日:2019/10/15 / 最終更新日:2022/05/12
エイジングケアの話題などでよく「抗酸化」という言葉を耳にしますが、そもそも酸化とはどのような現象のことを指すのかご存知ですか? また、肌が酸化するとどのような症状が現れるのでしょうか。肌の美しさや若々しさを保つためのヒントとして、酸化の意味やメカニズムについてご紹介します。
肌の酸化とは
酸化は、私たちの体に発生する活性酸素という物質によって引き起こされます。そもそも活性酸素はウイルスや細菌などの外部刺激から細胞を守るために、絶えず生成されています。本来、活性酸素は体にとって必要な物質なのです。
しかし、紫外線やストレスなどの影響によって活性酸素が増えすぎると、今度は健康な細胞まで攻撃するようになります。それこそが酸化という現象であり、さまざまなトラブルを招く原因になります。
酸化による肌トラブル・発生のメカニズム
シワやたるみ
大量に発生した活性酸素によって肌の酸化が進むと、ハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンが変質します。さらにコラーゲンやエラスチンを作る線維芽細胞も活性酸素によってダメージを受けます。その結果、肌にハリがなくなりシワやたるみなどの老化が生じやすくなるのです。
シミ
活性酸素が増えるとメラニン色素を作るメラノサイトが刺激され、チロシナーゼ活性酵素が生成されます。すると表皮内にあるチロシンと結合することでメラニン色素が過剰に作られ、シミができやすくなります。
バリア機能の低下
活性酸素は肌のバリア機能を低下させることでも知られています。バリア機能が正常に働かなくなるとターンオーバーが乱れて、乾燥肌、敏感肌やくすみなどのさまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。
肌荒れ・ニキビ
皮脂が酸化すると肌に刺激を与える過酸化脂質に変質します。過酸化脂質は炎症を引き起こす原因になるため、肌荒れやニキビが発生しやすくなります。
肌の酸化を防ぐには
肌の酸化を防ぐためには、過剰な活性酸素の原因となる紫外線やストレスなどをできるだけ避ける必要があります。日焼け止めなどによるUVケアや、十分な休息や睡眠によるストレスケアを心がけましょう。
また、活性酸素の働きを抑えるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの摂取も有効です。スキンケアでは『ドクターシーラボ VC100エンリッチセラム』など、ビタミンCを含む化粧品を使用すると良いでしょう。
肌の酸化を防ぐことは老化を防ぐことにつながります。シワ・たるみ・シミなどに悩まされない若々しい肌を維持するために、早めの酸化対策を心掛けましょう。