首にできるイボ「アクロコルドン」の特徴・治療法とは
公開日:2016/04/27 / 最終更新日:2016/04/27
首にできたブツブツ、ニキビやシミだと思い込んでいませんか?
しかし実は「アクロコルドン」と呼ばれる首イボの可能性もあるのです。アクロコルドンとはどんな症状なのか、治療法と合わせて詳しくご紹介します。
アクロコルドンとは
アクロコルドンとは、主に首にできるイボのこと。
皮膚の柔らかい場所にできるため、胸元やワキの下、足の付け根に現れることもあります。イボの色は肌色か褐色で、ニキビやシミと間違えて判断してしまう方も多いようです。
アクロコルドンはウィルス性のイボではなく、皮膚にできる良性の腫瘍です。痛みや痒みもないため、過度な心配は必要ありません。
しかし衣類やアクセサリーとの摩擦によって炎症を招いたり、イボのできる範囲が広がって見た目に悪影響を及ぼす恐れがあります。ブツブツが目立って気になる場合は、早めの治療を行った方がいいでしょう。なお、その際は皮膚科や美容皮膚科、美容外科での治療をオススメします。
アクロコルドンができる原因とは
アクロコルドンは、皮膚のターンオーバーの乱れが原因だといわれています。本来皮膚はおよそ28日周期で生まれ変わっています。その期間内に皮膚の表面の古い角質が排出されて、新しい皮膚が生まれるのです。
しかしターンオーバーのサイクルが加齢や紫外線などで乱れると、角質の排出が進まず、肌トラブルを起こすきっかけになります。それが首のイボ=アクロコルドンにつながってしまうのです。
アクロコルドンの治療法
≪1.切除手術≫
患部に局部麻酔をかけて、ハサミやメスを使ってアクロコルドンを切除します。
その後は一時的に傷になりますが、治療を行って目立たなくしていきます。
≪2.凍結療法≫
凍結療法とは、-196℃の液体窒素で患部を凍らせて壊死させる治療法です。
凍結されたイボはかさぶたになり、その下から新しい皮膚が生まれてきます。
≪3.炭酸ガスレーザー治療≫
炭酸ガスレーザーでアクロコルドンを根こそぎ焼いて除去します。
レーザー治療はピンポイントで治療を行えるため、痛みや出血が少ないことが特徴です。
ただしいずれの方法にしても、大きさや深さによって傷跡が残ったり、色素沈着を起こす場合もあります。また、保険が適用しない治療法もあるので、担当医としっかり相談してから治療を受けましょう。