ニキビ跡にはタイプがある? タイプ別の原因と対策法を知ろう!
公開日:2018/03/14 / 最終更新日:2022/08/08
「ニキビ跡」と一口に言っても、実は2つのタイプに分けられます。ひとつは「色素沈着」もうひとつは「クレーター」です。それぞれ原因が違うため、しっかりとそれぞれのタイプを把握し、対策を行うことが重要です。
今回は、色素沈着とクレーター、それぞれのニキビ跡の原因と対策法をご紹介します。
ニキビによる肌の色素沈着の原因
ニキビ跡が茶色や紫色になってしまう理由は、メラニン色素です。ニキビができると、ニキビの原因菌であるアクネ菌と戦うために、活性酸素が作られます。なんとこの活性酸素は、肌の組織まで破壊してしまおうとするのです。すると、活性酸素から肌を守ろうと発生したホルモンがメラニン細胞の働きを活発にし、メラニン色素がたくさん作られてしまうことに。ニキビでダメージを受けている部分に作られることで、通常なら体外に排出されるメラニン色素をスムーズに排出することができず、色素沈着して残ってしまうのです。
色素沈着によるニキビ跡の対策法とは?
色素沈着によるニキビ跡ができてしまった場合は、美白化粧品やピーリング製品を使用するのが効果的です。ハイドロキノンや、ビタミンCが配合された美白化粧品を使用してケアしてあげましょう。しかし、化粧品に含まれているこれらの有効成分の量は少なく、効果を感じるまでにかなりの時間を要します。
皮膚科や美容皮膚科で処方してもらえる塗り薬の方が美白化粧品よりも配合されている美白成分の濃度が高く、効果を早く実感できます。気になる方は、一度医師に相談してみるのも良いでしょう。
ニキビによるクレーター肌の原因
肌が陥没したクレーター状のニキビ跡ができてしまう原因は、ニキビが炎症を起こした際に、皮膚組織が破壊され真皮層・皮下組織がダメージを受けるためです。私たちの肌は表皮・真皮層・皮下組織の3層構造になっているのですが、ニキビの炎症が真皮層や皮下組織にまで達してしまうと、深刻なダメージを負ってしまいます。真皮層や皮下組織は、表皮と違って基本的には再生されないため、クレーター状に肌が陥没し残ってしまうのです。
クレーター状のニキビ跡の対策法とは?
肌がクレーター状に陥没してしまった場合は、色素沈着とは違い、自力での改善がかなり難しくなってしまいます。クレーター状のニキビ跡が残ってしまった場合は、まずはピーリングジェルや石鹸で肌のターンオーバーを促し、様子を見てみてください。なかなか改善されない場合は、皮膚科のレーザー治療を受けるのがお勧めです。
以上、ニキビによる色素沈着とクレーター肌の原因と対策法をお伝えしました。一旦ニキビ跡ができてしまうと、改善するにはどうしても時間が掛かってしまうもの。しかし、適切なケアや治療を続けることで、徐々に目立たなくすることは可能です。美肌を目指してニキビ跡のケアに努めましょう。