「医薬品」「医薬部外品」って何? 「化粧品」とどう違うの?
公開日:2019/11/01 / 最終更新日:2019/11/01
私たちが手にするスキンケア用品は、薬事法によって「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」に分類されます。では、これらにはどのような違いがあるのでしょうか。適切なスキンケアを行うために、それぞれの特徴や違いをご紹介します。
医薬品とは
医薬品は、病気の治療や予防を目的とした薬です。医師が処方する「医療用医薬品」と、医師の処方箋なしで購入できる市販薬「一般用医薬品」があります。
厚生労働省に効果が認められた有効成分が配合されており、医薬部外品や化粧品より効き目が強いのが特徴です。スキンケア用品では、一部のワセリンや保湿外用剤などが医薬品に該当します。
医薬部外品とは
医薬部外品は医薬品に準ずるものですが、治療ではなく予防や衛生を目的としていて効果は医薬品より穏やかなのが特徴です。厚生労働省が認めた有効成分が配合されているため、「肌荒れやニキビを防ぐ」などの効果を訴求することができます。
スキンケア用品では、薬用せっけんや薬用化粧品などが挙げられます。たとえばドクターシーラボの『薬用アクアコラーゲンゲル スーパーモイスチャーEX』は、薬用有効成分「グリチルリチン酸2K」を配合しているため、肌荒れやニキビを防ぐ効果が期待できます。「薬用」は医薬部外品にのみ表示が認められています。
化粧品とは
化粧品は、美容を目的とした商品です。医薬部外品よりもさらに効果が穏やかで、肌を清潔にして健やかに保つために使用されます。明確な効果は認可されていないので、パッケージなどに表示することはできません。
スキンケア用品においては、化粧水や乳液などの一般的な化粧品が該当します。ファンデーションやチークなどのメイク用品も化粧品の一部です。
それぞれの違いは?
医薬品、医薬部外品、化粧品には、有効成分の配合量や効果に違いがあります。効き目がもっとも強いのは医薬品、穏やかなのは医薬部外品、そして普段のお手入れに適しているのは化粧品です。それぞれ目的に合った使い方をすることが大切です。
ただし病気の治療中、妊娠中、授乳中、アレルギーのある方などは、使用してはいけない薬があります。医薬品を使う際は、事前に必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
今回はあまり知られていない「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の特徴や違いについてご紹介しました。スキンケア用品を購入するときは、パッケージなどの表示をきちんと確認し、ご自分の目的に適したものを選ぶようにしましょう。