冬の「むくみ」を解消してくれる食べ物は?
公開日:2016/11/22 / 最終更新日:2019/08/19
「冬はどうしても太りがち」という方は多いのではないでしょうか。
実際に体重が2~3キロ増えることもありますが、体重がそれほど変化していなくても、なんとなく太った印象を与えてしまう場合もあります。この原因として大きいのが「むくみ」です。
気温が下がり筋肉が緊張しがちで身体を動かす機会も少なくなりがちな冬は、1年中でも特にむくみやすい季節です。
そんなむくみの解消には身体を動かすことも大切ですが、日々の食事を見直すことも効果的です。
美容皮膚科 シロノクリニック恵比寿院 大野由美医師が、むくみ解消に効く食べ物についてお伝えします。
冬はむくみやすい季節
顔や手足に現れる「むくみ」は、血液中の水分が血管やリンパ管から浸み出し、細胞間に溜まってしまうことで起こります。
これらの余分な水分は、通常は静脈やリンパ管に再吸収されることで回収されるのですが、静脈の働きが低下したり、リンパの流れが悪くなったりすることで、うまく回収されず、むくみになってしまうのです。
冬は寒さで血流やリンパの流れが悪くなりがちなため、むくみが起きやすい季節だと言えます。
むくみ解消に効果のある食べ物は?
むくみを解消するには、ビタミンやミネラルなどの栄養バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
また、むくみ解消に役立つ以下のような成分を含む食べ物を積極的に食べるようにしましょう。
・カリウム
むくみの大きな原因となるのが、塩分(ナトリウム)の摂り過ぎです。塩分を摂り過ぎることによって、血液中の水分が血管やリンパ管の外に浸み出しやすくなってしまうためです。
カリウムには、体内に増えすぎたナトリウムの排出を促す作用があるため、むくみの解消に役立ちます。
カリウムを多く含む食品には、ほうれん草やモロヘイヤ、枝豆、アボカド、バナナなどがあります。
・ビタミンE
ビタミンEの一種「γ-トコフェロール」にも、ナトリウム排出を促す作用があります。また、ビタミンEは血流を良くする働きがあるため、余分な水分を回収してむくみを解消することに役立ちます。
ビタミンEを多く含む食品には、あんこうの肝やいくら、たらこ、モロヘイヤ、アーモンドなどがあります。
・クエン酸
体内でのさまざまな代謝を促す働きのあるクエン酸も、むくみ解消に効果が期待できます。
クエン酸を多く含む食品には、レモンやグレープフルーツ、いちご、梅干し、トマトなどがあります。
むくみやすい体質の方は特に、上記のような食べ物を食べて余分な水分を溜めこまないように心掛けましょう。