ストレスが肌トラブルを引き起こす!? ストレスと肌の関係
公開日:2016/10/19 / 最終更新日:2019/08/19
仕事や人間関係など、忙しい毎日には何かとストレスが多いものですよね。
ストレスを溜めこむと、心身の健康にさまざまな悪影響をおよぼすことがわかっています。そして、お肌にとってもストレスは大敵! 美肌を保つためにもストレスは上手に解消していきたいものです。
美容皮膚科 シロノクリニック恵比寿院 大野由美医師が、ストレスと肌の関係についてお伝えします。
ストレスが肌に与える影響は?
ストレスには大きく外部からの刺激によるものと、疲労や精神的ストレスなど、内側からの要因によるものの二種類に分けられます。
紫外線や空気の乾燥などは肌にとっての外的ストレスの代表的なものだと言えます。これらが肌にさまざまな悪影響を与えることはご存じだと思います。ここでは主に、内的ストレスが肌に与える影響についてご紹介します。
・活性酸素を発生させる
ストレスを受けると、私たちの身体の中には活性酸素が大量に発生します。活性酸素は、肌の老化を進めたり肌細胞を傷つけたりと、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因となることがわかっています。
・ホルモンバランスを乱す
ストレスを受けると、ストレスと対抗するために、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは他のホルモンにも強い影響力を持つため、増えすぎるとホルモンバランスの乱れにつながります。ホルモンバランスの乱れは肌トラブルの原因の一つとなります。
・自律神経のバランスを乱す
ストレスは自律神経の乱れも引き起こします。肌の働きを調整するのは自律神経なので、肌のターンオーバーの乱れやバリア機能の低下につながります。また、自律神経の乱れで睡眠不足や食欲不振などが起きると、肌にとって必要な栄養素や酸素が十分に供給されず肌あれなどの原因にもなります。
ストレスと上手に付き合うには
ストレスが肌にさまざまな悪影響を与えるとは言っても、ストレスをまったく受けずに生きていくことはできません。日々の生活で受けたストレスを溜めこまずに、上手に解消していくことが大切です。
趣味や楽しいことで発散する時間や、のんびりとリラックスして心身を休める時間を持つように心掛けましょう。
また、バランスの取れた食事や良質な睡眠、適度な運動の習慣などによって身体の健康を保つことは、ストレスに対抗するための基礎となります。
お肌を健康に保つためにも、ストレスは上手に解消していきましょう。