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喫煙によって体臭が強くなる! 油断大敵のメカニズム

公開日:2019/12/04 / 最終更新日:2020/06/02

江馬 潤江馬 潤医局長

喫煙によって体臭が強くなる! 油断大敵のメカニズム

肌荒れや血行不良などを引き起こすなど、美容にも健康にも”百害あって一利なし”といわれるタバコ。実は喫煙は、体臭が悪化する一因になるともいわれています。今回は、意外と知られていないタバコと体臭の関係についてご紹介します。

喫煙によって体臭が強くなるメカニズム

血行不良によって乳酸が増える

喫煙には血管を収縮させ、血行を悪くさせる作用があります。実はこの血行不良こそ、体臭の一因になります。体内が酸素不足になると乳酸が増え、その乳酸が汗に混じると嫌な臭いを発してしまうのです。疲労物質ともいわれる乳酸は、油っぽいニオイがするミドル脂臭の一因にもなるといわれています。

皮脂が増える・酸化しやすくなる

タバコを吸うと有害物質を分解するために、体内のビタミンCが多く消費されます。そもそもビタミンCは、皮脂の分泌量をコントロールしたり、皮脂の酸化を抑えたりするなどの働きがある栄養素。このビタミンCが不足することで、皮脂の分泌量が増えるとともに皮脂が酸化しやすくなり、体臭の原因になってしまいます。酸化した皮脂が増えると加齢臭も生じやすいので、注意が必要です。

肝臓を弱らせる

タバコに含まれる有毒物質は、主に肝臓で分解されます。つまり喫煙量が多ければ多いほど、肝臓に負担がかかることに。喫煙の影響で肝機能が衰えると、体内の解毒作用が弱まり体臭が悪化しやすくなります。同時に飲酒の習慣がある方は、さらに肝機能が弱まって体臭が出やすくなるでしょう。

汗の量が増える

タバコに含まれるニコチンには、中枢神経を刺激することで汗を多く分泌させる作用があります。もともと喫煙者の汗には、多くの乳酸やアンモニアが溶け込んでいるもの。そんなニオイの強い汗が分泌されることで、体臭が強くなるのです。
また汗を放置すると蒸れが生じ、さらなる悪臭を招きます。かいた汗はきちんと拭き取る、もしくはシャワーで洗い流すなどのアフターケアが必要です。

ワキガが強くなることも

ワキガのそもそもの原因は、アポクリン腺からの分泌物です。タバコに含まれるニコチンには、このアポクリン腺を刺激し分泌物を増やす作用があります。生まれつきアポクリン腺が多い方は、タバコを吸うとワキガを発症・悪化しやすくなるので注意しましょう。

体臭改善の第一歩は禁煙から

今回は、喫煙による体臭悪化のメカニズムについてお伝えしました。気になる体臭を抑えるためには、やはり禁煙が必要です。急な禁煙が難しいなら、まずは数を減らすことから始めていきましょう。

Profile このコラムは私が担当しました!

江馬 潤

江馬 潤医局長えま じゅん

シロノクリニック恵比寿

内科研修を経て、美容皮膚科に携わる。患者さまお一人おひとりの気持ちに寄り添い、丁寧に対応するよう心掛けています。人生を楽しく過ごせるよう、一人でも多くの方のお悩みを全力でサポートします。

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