女性必見! プレ更年期が増え続けている?
公開日:2019/04/14 / 最終更新日:2022/05/23
「プレ更年期」という言葉をご存知ですか? 更年期前の若い世代に見られるもので、更年期障害に似た症状が現れる時期を指します。体の不調だけでなく心のバランスも崩れてしまうプレ更年期は、30代後半から40代前半の女性に増えており多くの女性を悩ませています。
今回はプレ更年期の原因や見分け方、予防法について見ていきましょう。
更年期障害とプレ更年期の違い
40代後半から50代前半の閉経前後の期間を更年期といい、この期間は頭痛やのぼせ、イライラといった症状に悩まされることがありますが、症状が重く日常生活にも支障をきたすことを更年期障害と呼びます。
最近では、30代後半なのに更年期障害に似た症状を訴える女性もいます。
・プレ更年期の主な原因はストレス
更年期障害の原因は、急激な卵巣機能の低下によるホルモンバランスの乱れといわれています。プレ更年期も卵巣機能が徐々に衰えていくことが原因の一つと考えられていますが、ストレスや生活習慣の乱れも大きく影響しています。
溜め込んでしまったストレスや乱れた食生活は自律神経に影響を与え、ホルモンバランスを崩し体調不良を引き起こします。
・プレ更年期の見分け方
プレ更年期の症状は更年期障害と同様に顔がほてる、汗をかきやすくなるといった症状のほかに、手足の冷えや息切れなどがあります。また身体的な症状以外にも精神的な変化も起こりやすく、イライラしたり急に憂うつになったり気持ちが浮き沈みしやすいのも特徴です。
経血の量が減少している、周期が短くなっているなど月経にも影響が出ることがあるので、このような症状がある方は注意が必要です。
プレ更年期の予防法
プレ更年期を予防するには質の良い睡眠をとる、バランスの良い食事を心掛けるなど生活習慣を整える必要があります。食材はホルモンバランスを整えるビタミンB群、ホルモンの主な材料であるたんぱく質や脂質など、体の状態を見ながら自分に合ったものを選びましょう。
また、しっかり休息をとることや体を動かしてストレスを溜め込まないことも大切です。日光を浴びるだけでも気分転換になるので、積極的に外出するのも良いでしょう。
趣味のない方や運動が苦手な方は、気軽に取り入れられるアロマセラピーもお勧めです。体を温めるオレンジ・スイートやグレープフルーツ、ジンジャー、ホルモンバランスを整えるゼラニウム、クラリセージ、サイプレスなど、プレ更年期の症状を和らげる効果が期待できる香りもあります。
プレ更年期の症状は働き盛りや子育て真っ最中の30代後半から40代前半に現れやすいため、生活に支障をきたしてしまうこともあります。正しい生活習慣や心にゆとりを持つことがプレ更年期の予防につながるので、不調がある方は一度生活を見直してみると良いかもしれません。気になる症状がある方は早めに医療機関を受診し、対策を行いましょう。