肌トラブルは「どろどろ血液」も原因?
公開日:2017/04/21 / 最終更新日:2019/08/25
血の巡りが悪いことで引き起こされる病気には、脳梗塞や心筋梗塞などを思い浮べるかもしれません。
一方で、皮膚にもアザが残りやすい、皮下出血しやすい、シミ・そばかすが増えるなどの悪影響があります。ここではドロドロの血液が肌へ及ぼす影響と、血液をサラサラにする食べ物について紹介いたします。
血液がドロドロな状態とは
血中に中性脂肪が増えると血液はドロドロになっていきます。
脂肪分の多い肉類、糖分の多いケーキやジュースなどが、肝臓で中性脂肪に変えられて血中に中性脂肪を増やしていきます。
また、運動不足も血液をドロドロにしてしまいます。運動しないということは、体内に溜まった脂肪と糖分が燃焼されないということです。さらに運動不足で代謝機能が低下していますから、体に溜まった老廃物の排出もされなくなり、血液はドロドロになるのです。
そのほか、飲酒、喫煙、水分不足などの要因も考えられます。
血液がドロドロだと肌はどうなる?
ドロドロの血液は皮膚の毛細血管の隅々まで行き渡ることができません。血流が悪くなると栄養が行き渡らず、皮膚の温度が低下し新陳代謝が鈍くなり老化が著しくなります。そうなると真皮の働きが衰え、シワやたるみ、くすみ、かさつきなどが発症しやすくなる他、今までになかった皮膚の炎症などが多発することもあります。
血液をサラサラにする食べ物
■青魚
アジ・さんま・サバ・イワシなどには、血液をサラサラにする成分である不飽和脂肪酸、DHAやIPAを豊富に含んでいます。この不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす効果があります。
■玄米・雑穀米
アワ・キビ・ヒエなどには、ミネラルやカルシウムが豊富に含まれています。また玄米は食物繊維も豊富に含んでいます。食物繊維にはコレステロールの吸収の抑制、排出する働きがあります。
■くるみ(ナッツ類)
ナッツ類であるくるみは必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が豊富にあり、中性脂肪を下げます。これはIPAなどと同じく血液をサラサラにして動脈硬化を予防します。
■わかめ(海藻類)
海藻類はカロリーも低く、中性脂肪を下げる効果があります。水溶性食物繊維やミネラルが多く、脂肪を効率よく分解、腸内で糖質の吸収を抑えます。
■豆類
豆類も食物繊維を多く含んでおり、低エネルギーであることから余分なコレステロールを排出し、血栓を防ぎます。
■たまねぎ(野菜)
野菜、なかでも緑黄色野菜の皮、または皮に近い部分には抗酸化成分や抗血栓成分が含まれており、たまねぎはケラチンというポリフェノールの一種が中性脂肪を下げ血液をサラサラにします。
肌にアザが残りやすい、炎症がつづくなど不調が続くようでしたら、皮膚の毛細血管まで栄養が行き渡っていないことが原因かもしれません。
血液をサラサラな状態を保つようにすることで、美容にも大きく影響してきますので生活習慣を見直すことはとても大切でしょう。