たるみ・ほうれい線の原因にも!?肩こりとお肌の関係
公開日:2016/12/24 / 最終更新日:2019/08/20
日本人の国民病とも言われる「肩こり」。特に女性には肩こりに悩まされる方が多いものです。
肩こりというと健康に関係のあるもので、美容とは直接関係がないと思われるかもしれませんが、実は肌とも深い関わりがあります。顔のたるみやほうれい線に悩む人の多くは、慢性的な肩こりに悩まされていることが多いのです。
美容皮膚科 シロノクリニック横浜院 牧野輝美院長が肩こりと肌の関係についてお伝えします。
肩こりと肌の関係
そもそも肩こりというのは、首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が緊張して毛細血管が圧迫され、血流が悪くなることによって老廃物や疲労物質が溜まってしまった状態です。
血流やリンパの流れが悪くなると、細胞に栄養や酸素を届けたり、老廃物や余分な水分を回収したりといった機能が低下し、さらに肩こりが悪化するという悪循環に陥ります。
これが慢性的な肩こりです。
肩こりによって肩や首の血流やリンパの流れが悪くなった状態が続くと、肩や首とつながっている顔の肌にも影響が表れます。
血行が悪くなってくすみがちになったり、むくみやすくなったり。さらにはたるみやほうれい線が目立ったりする一因ともなります。
肩こりの予防・改善のために心掛けること
肌にも悪影響がいっぱいの肩こり。以下のようなことに気をつけて、できるだけ予防・改善を心掛けましょう。
・正しい姿勢を身につける
猫背やそり腰など、バランスが崩れた姿勢は肩こりの大きな原因になります。頭のてっぺんから糸でつるされているようなイメージで、日頃から正しい姿勢を意識するようにしましょう。
姿勢矯正下着やベルトなどを着用するのも良いでしょう。
・ガチガチの肩は温める
急激な痛みがある場合は冷やした方が良いですが、慢性的に肩がこってガチガチになっている場合は、温めて血行を良くするのが効果的です。
蒸しタオルや温湿布を用いたり、入浴はしっかりと肩までつかる温浴がお勧めです。
・血流を良くする食事を心掛ける
肩こりの大きな原因は血行不良なので、血流を良くする働きがある栄養素を食事からしっかりと摂るのが大切です。
血管をしなやかにして血流を良くする「ビタミンE」や、筋肉の疲労を回復させる「ビタミンB1」、神経修復の働きがある「葉酸」などを食事から摂るようにしましょう。
ビタミンEは、植物性油やナッツ類、ビタミンB1は豚肉やたらこ、葉酸はアスパラガスや枝豆などに多く含まれています。
つらい肩こりを解消すれば、肌にも良いことがいっぱいです。肩こりを予防・改善する生活習慣を身につけていきましょう。