「春らしいファッションやメイクでおしゃれしたのに、髪がまとまりにくくてヘアスタイルの仕上がりがイマイチ……」
そんな経験はありませんか？
紫外線量が急激に増え、暖かさの割に空気はまだまだ乾燥している春先は、髪がパサついたり枝毛や切れ毛などのトラブルが起こりやすい時期です。
つややかな美髪を保つには、丁寧なヘアケアも大切ですが、髪や頭皮に必要な栄養を食事からしっかりと摂ることも欠かせません。
美容皮膚科 シロノクリニック銀座院 徳永真理院長が、美髪を育てるための食べ物についてお伝えします。
健康な髪を育てるために摂りたい栄養素は？
丈夫で健康なツヤ髪を育てるためには、以下のような栄養素を不足なく摂ることが大切です。
・たんぱく質
毛髪は主に「ケラチン」というたんぱく質でできています。健康的な髪を作るためには、髪の原料となる良質なたんぱく質を食事からしっかりと摂る必要があります。
大豆や大豆製品は、たんぱく質とともに女性ホルモンと似た働きをする「イソフラボン」も摂ることができ、髪のハリやコシを保つことに役立ちます。
・ビタミンA（βカロテン）
頭皮の新陳代謝を正常に保つことに役立ちます。
ビタミンAはウナギやレバー、卵などに含まれます。また、にんじんやほうれんそう、かぼちゃなどの緑黄色野菜に豊富に含まれるβカロテンを摂ることで、体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。
・ビタミンB6
髪の原料である「ケラチン」が身体の中で合成されるためにはビタミンB6が欠かせません。たんぱく質とともにビタミンB6を摂ることも健康な髪を育てるためには大切です。
ビタミンB6は、まぐろやカツオなどの赤身の魚や、にんにく、唐辛子などに含まれます。
・ビタミンE
髪を作る毛母細胞は、血行が悪いと機能が低下します。血管を拡張し血流を良くする働きのあるビタミンEも、美しい髪を育てるために摂りたい栄養素です。
ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類や、植物油などに多く含まれています。
・ヨウ素
髪に良い食べ物と言えば「わかめ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。わかめが髪に良いとされるのは、ヨウ素が豊富に含まれるためです。ヨウ素は新陳代謝に関わる甲状腺ホルモンの働きを正常に整えることに役立ちます。このため、髪を美しく保つ効果が期待できるのです。
ヘアケアに時間やお金をかけても、栄養が不足していては美しい髪は育ちません。健康で艶やかな髪を保つためにも、食事からきちんと栄養を摂るように心掛けましょう。
