「肥満が薄毛を進行させる」というウワサの真相とは?
公開日:2017/11/04 / 最終更新日:2019/10/16
肥満は、関節への負担や生活習慣病を高リスクで発症させてしまう可能性など、体にさまざまな悪影響を及ぼすことが知られています。主に健康面に対して害を及ぼすとされている肥満ですが、体調への影響以外にも「薄毛」の原因として繋がりがあるともいわれていることをご存知でしょうか。
今回は、肥満と薄毛の関係について詳しくご紹介します。
「血行」と「薄毛」の関係
人間は太りすぎてしまうと、血行が悪くなってしまいます。皮下脂肪が付いていると体の熱を逃がしにくくなり、さらにコレステロール値も上がってしまうため、血流が滞ってしまうのです。
血液の流れが悪くなると、髪や頭皮に必要な栄養素が供給されにくくなってしまいます。髪に栄養が届かなくなると、十分に成長することができなくなるため、最終的に脱毛へと繋がってしまうのです。また、肥満によって体に負担やストレスがかかった状態が続くと、ますます血流や免疫力は低下します。もちろん血行不良は薄毛以外にもさまざまな症状の原因になるため、血流改善は薄毛対策と健康のための重要なポイントです。
「毛穴づまり」と「薄毛」の関係
肥満体型の方は汗をかきやすいものですが、これも薄毛と密接な関係があります。頭皮に分泌された皮脂は髪の毛穴を塞いでしまうため、髪に悪い影響が及ぼされてしまうのです。
毛根づまりによって炎症が起こった状態を「脂漏性脱毛症」と呼びます。この状態で刺激の強いシャンプーを使ったり、強い力で頭を洗ったりすると、頭皮にはますますダメージが加わってしまいます。
つまり、頭皮が脂っぽくなったら髪をこまめに洗えばいいということではなく、頭皮の皮脂分泌を抑えるための生活習慣の改善が必要になってくるのです。
「DHT」と「薄毛」の関係
肥満によって薄毛になってしまうもう1つの大きな理由は、運動不足です。悪玉男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)は、男性の薄毛や抜け毛を進行させてしまいます。
運動をすると、このDHTの値が下がるのですが、肥満体型の方は普段から運動をサボりがちな場合が多いもの。DHTは皮脂分泌を増やす働きもあるので、頭皮に毛穴づまりや炎症も起きやすくなってしまいます。
肥満を改善して髪を守ろう
薄毛を進行させないためには、太り過ぎないように気をつけることが大切です。普段の生活の中から、適度な運動をしたり、バランスの良い食生活を心掛けたりするように注意しましょう。太り過ぎないように普段から意識して生活することは、健康と毛髪を守ることにつながるのです。
肥満を改善すれば、髪を守ることだけでなく、さまざまな病気からも身を守ることができます。将来の髪のためにも、意識して生活習慣を改善していきましょう。