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繰り返す「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」の症状と治療法

公開日:2018/10/26 / 最終更新日:2022/06/06

大野 由実大野 由実先生

繰り返す「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」の症状と治療法

手のひらや足の裏などにいくつもの膿がたまった皮疹(ひしん)ができてしまうという場合、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の疑いがあります。掌蹠膿疱症という言葉自体を初めて聞いたという方も多いかもしれませんが、意外に身近な疾患でもあるのです。
今回は、掌蹠膿疱症の症状や治療法について知っておきましょう。

掌蹠膿疱症とはどんな症状?

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏といった部位に膿を含んだ水ぶくれがたくさんできてしまう症状です。なかには、ひざやすね、ひじや爪のまわりに掌蹠膿疱症が出るという人もいます。はじめは透明な水疱で軽いかゆみがありますが、時間が経つと水疱が黄色く、または赤くなっていき、痛みを感じるようになるのが一般的です。しばらくすると角質のターンオーバーとともに水疱はかさぶたになって剥がれ落ちていきます。
掌蹠膿疱症は放置していると一旦治るものの、すぐに再発してしまうことがほとんどです。良くなったり、悪くなったり慢性的に繰り返されるのが掌蹠膿疱症の特徴のひとつです。

掌蹠膿疱症の発症原因

現段階で、掌蹠膿疱症の原因ははっきりとは分かっていません。今のところ、掌蹠膿疱症の原因の約3割は、慢性化膿性病巣 (まんせいかのうせいびょうそう)によるものと考えられています。
慢性化膿性病巣とは、細菌感染が慢性的に起きる部位のこと。普段から扁桃腺炎や蓄膿症、中耳炎や歯槽膿漏が慢性的に起きやすいという人は、掌蹠膿疱症を併発することが多いといわれています。慢性化膿性病巣が悪化すると、掌蹠膿疱症も悪化することがほとんどです。
まだ関連性がはっきりと断言できないものの、喫煙者が掌蹠膿疱症を発症しやすいということもいわれています。さらに、歯の治療に用いられる金属による金属アレルギーが掌蹠膿疱症の原因になった、という例も報告されています。

掌蹠膿疱症ができてしまったときの対処法

体に膿ができてしまったとき、ツメや針などで穴を開けて膿を出そうとする人もいますがこれはNGです。自分で膿を出してしまうとキズから細菌が入り、感染を起こして症状が悪化してしまう恐れがあります。
症状が出ている場合にはきちんと診察を受け、医師の診断に従うことが大切です。多くは塗り薬や内服薬での治療になりますが、症状によっては紫外線療法などが行なわれることもあります。
掌蹠膿疱症を放置していると重症化してしまう場合もあるので注意が必要です。一度発症してしまうと慢性化しやすいので、医師にきちんと相談して根気よく治していきましょう。

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大野 由実

大野 由実先生おおの ゆみ

シロノクリニック恵比寿

豊富な知識と経験に基づく、的確かつ丁寧なカウンセリングが人気。最新技術の更新に積極的で、ドクター陣からの信頼も厚く、指導も兼務。 注入やたるみ治療など、豊富な経験が物を言う治療法を熟知しています。

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