冬なのに熱中症になる!? 乾燥との意外な関係
公開日:2018/12/18 / 最終更新日:2022/06/02
夏によく聞く熱中症ですが、冬でも注意が必要です。乾燥した空気にさらされることで、気づかないうちに熱中症にかかってしまうことがあります。なぜ、寒い冬に熱中症になってしまうのでしょうか?
今回は、乾燥と熱中症の関係と対策方法についてご紹介します。
冬に熱中症が起こる原因
熱中症は脱水症状が関係して起こることが多いですが、冬も脱水症状に陥る危険性があります。その理由は、乾いた外気やエアコンなどによる乾燥で、体内の水分が奪われやすくなるからです。さらに寒さで汗をかきにくく、夏のように意識して水分補給を行わないため、脱水症状になることがあります。
また、ウイルス感染といった体調不良による下痢や嘔吐でも水分が奪われてしまいます。
熱中症の症状を知って早めの対処
夏とは違い、冬は空気も乾燥しているため湿度を上げることも大切です。喉の渇きは脱水症状の初期段階ともいえるため、肌や空気が乾いていると感じ始めたら積極的に乾燥対策を行ってください。肌や喉が乾燥したままだと、めまい・立ちくらみ、顔の火照り、手の震えなどが現れることがあります。また、症状が進むと吐き気やまっすぐ歩けなくなったりもするため、早い段階で対処しましょう。
・湿度を一定に保つ加湿グッズの使用
乾燥が脱水症状を招くため、室内は一定の湿度を保つようにしましょう。室内の湿度は、40%~60%が良いといわれており、適した湿度にするには加湿器の使用がお勧めです。加湿器がない場合は、濡れたタオルを干したり観葉植物を置いたりするのも効果があります。外出先では保湿効果のあるマスクで乾燥対策を行いましょう。
・適した飲み物でこまめな水分補給
人が1日に排出する水分量は汗と呼吸で1リットル、尿として1.5リットルほどといわれています。脱水は排出する水分量が、必要な水分量を上回ったときに起きるため積極的な水分補給が大切です。1.5リットルの水を飲むことが理想なので、200ミリリットルほどを何回かに分けて少しずつ飲んでください。一度にたくさん飲むと、吸収されずに排出されてしまうため、小分けに飲むことが大切です。
コーヒーやお茶といったカフェインを含む飲み物は利尿作用があり、せっかく水分を摂ってもすぐに排出されてしまうため、水やミネラルを含むスポーツドリンクなどを飲むようにしましょう。また、果物も水分量が多いのでお勧めです。
夏に比べ冬の熱中症は気づきにくいため、喉の渇きや肌の乾燥を感じたら水分補給や加湿をして早めに対応しましょう。乾燥を防ぐことはウイルス対策や美容にも良いため、意識して対策を行ってください。