ウルセラとサーマクールの違いとは?美容皮膚科クリニックが教える、たるみ治療の選び方
公開日:2026/10/17 / 最終更新日:2026/10/17
顔のたるみやフェイスラインのもたつきが気になり色々と調べていると、
「ウルセラ」と「サーマクール」という2つの施術名を
よく目にされるのではないでしょうか。
近年たるみ治療器の種類も増え、機器による違いや、自分のたるみにふさわしい治療器がどれなのかと、迷ってしまう方も多いかと思います。
たるみ治療器の中でもウルセラとサーマクールは代表的な治療器ですが、たるみに対してアプローチする仕組みや得意とする分野が根本的に異なる全く別の治療です。それぞれの特徴と違いを正しく知ることで、ご自身に合った選択肢が見えてきます。
本記事では、特徴や作用する肌の層の違い、選び方のポイント、知っておきたい誤解やリスクについて分かりやすく解説します。
監修医師情報
本記事は1995年開院、美容皮膚科専門のシロノクリニックで豊富な症例を持つ徳永真理医師が監修しています。
ウルセラとサーマクールは、そもそも違う治療
ウルセラとサーマクールは、は異なるテクノロジーを用いたたるみ改善を目的とする治療機器です。
ウルセラは「超音波(HIFU)」、サーマクールは「高周波(RF)」という異なるエネルギーを使用します。そのため、エネルギーが届く肌の「層」や、期待される引き締めのかかり方が変わってきます。
ウルセラ(超音波・HIFU)の特徴
ウルセラは、高密度焦点式超音波(HIFU:ハイフ)と呼ばれる技術を用い、皮膚の深い層へピンポイントに熱エネルギーを届ける照射治療です。
作用する層:皮膚の表層だけでなく、さらに深い位置にある「SMAS(筋膜)層」など、お顔の土台となる部分へ点状に熱を与えます。
期待される変化:土台となる深い層を加熱してギュッと凝縮させることで、深部からの引き締めを狙います。しっかりとした引き締めを求める方に検討されることが多い施術です。
注意点:熱エネルギーを集中的に照射するため、施術中に響くような痛みを感じる場合があります。また、効果の感じ方には個人差があります。
サーマクール(高周波・RF)の特徴
サーマクールは、高周波(RF:ラジオ波)の熱エネルギーを用いて、皮膚の真皮層から皮下組織にかけて立体的に熱を加える照射治療です。
作用する層:主に皮膚(真皮層)に広範囲かつ面状に熱を届けます。
期待される変化:真皮層のコラーゲン線維を収縮・活性化させることで、肌全体のキュッとした引き締めやハリ感、質感の改善を狙います。お顔全体の表層的なボリューム感や、皮膚のたるみ・ハリ低下が気になる方に用いられます。
注意点:熱感、部位によっては痛みを感じることがあります。ウルセラ同様、効果のあらわれ方には個人差が存在します。
働きかける「層」と得意な悩み
2つの治療の違いを整理すると、
「どの深さに、どのように熱を加えるか」という点がポイントとなります。
ウルセラ:深い層(土台・筋膜)へ「点」でアプローチ。深い位置からのもたつきを引き締めたい場合に向く。
サーマクール:浅い〜中層(真皮・皮膚)へ「面」でアプローチ。肌表面のハリ低下や全体的な引き締めを行いたい場合に向く。
このように、得意とするお悩みの性質が異なります。たるみの原因が「土台の下垂によるものか」「皮膚自体のハリ低下によるものか」を見極めることが、治療器の選択に欠かせません。
どちらが自分に向いているか
ウルセラ:フェイスラインのもたつきや、深部からの下垂感が気になる場合。
サーマクール:肌全体のハリ不足、皮膚のゆるみ、表面的なもたつきが気になる場合。
ただし、実際のたるみは「骨格」「皮下脂肪のつき方」「皮膚の厚み」「加齢による複合的な変化」などが複雑に絡み合っています。強い下垂や脂肪の重みが原因である場合や、逆に脂肪が少なくコケが目立つような場合は、照射治療以外の別のアプローチ(注入治療やスレッドなど)が適しているケースもありますので、適切な「診断」に基づいて選ぶことが重要となります。
選ぶ前に知っておきたい誤解
「評判が良い方を選べば間違いない」 どんなに評判の良い機器であっても、ご自身のたるみの原因に合っていなければ、期待するような変化を感じにくくなります。また、「ウルセラを受けたい」「サーマクールを受けたい」と決め打ちしてしまうと、本来受けるべき適切なケアを見落としてしまう可能性があります。
「一度で永久にリフトアップする」 医療機器によるたるみ治療の効果は永久ではありません。加齢の進行を緩やかにしたり、一定期間引き締めを維持したりするためのものであり、継続的なケアが必要です。
痛み・ダウンタイム・リスクについて
施術中の感覚・痛み:どちらも熱エネルギーを皮膚内部に照射するため、ジリジリとした熱感や痛みを感じることがあります。痛みの感じ方には個人差があり、部位や設定出力によっても異なります。
施術後の経過(ダウンタイム):施術直後から数日程度、一時的な赤み、むくみ、ほてり、触れたときの違和感などが生じることがありますが、通常は時間経過とともに落ち着きます。
リスク:火傷(熱傷)や神経麻痺などのリスクも存在します。
安全に施術を行うためには、適切な出力設定と経験豊富な医師の管理下で受けること、また、カウンセリング時に、痛みやリスク説明を丁寧に行ってくれるクリニックを選ぶことが、安心して治療を受けるための大切な指標となります。
シロノクリニックの考え方|機器選びより「診断」を
シロノクリニックでは、医師が肌の状態やたるみの根本原因を正しく見極め、その方の骨格や肌質に合わせて「自然に整える」ことを大切にしています。
まずたるみの状態を診てもらうことから
治療器の選択は、実際にたるみの状態や肌質を診て初めて判断できるものです。
シロノクリニックでは、経験豊富な医師による丁寧な肌診断とカウンセリングを実施しております。安心してご相談いただけるよう、完全予約制の個室をご用意しております。
「まずは自分の肌の状態を知りたい」「話だけ聞いてみたい」という段階でのご相談も歓迎しております。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ウルセラとサーマクールは併用できますか?
A. はい、併用して検討されるケースもあります。作用する層が異なるため(ウルセラは深部の筋膜層、サーマクールは表層〜真皮層)、組み合わせることで全体的な引き締めを目指すアプローチも選択肢の一つです。ただし、肌状態や負担を考慮して判断する必要があるため、必ず医師にご相談ください。
Q. 効果はどのくらい持続しますか?
A. 個人差はありますが、どちらの施術も数か月〜1年程度が一つの目安とされています。効果の出方や持続期間は、元のお肌の状態、年齢、生活習慣などによっても変わるため、定期的な診察のもとメンテナンス計画を立てることが推奨されます。
Q. 痛みやダウンタイムはありますか?
A. 照射時に痛みや温かさを伴う場合があります。また、施術後に一時的な赤みや若干のむくみが出ることもありますが、多くは数日程度で落ち着きます。
Q. どちらが自分に合うか、どう決めればいいですか?
A. たるみの原因
を医師に診断してもらった上で決めるのが最善です。まずは無料カウンセリングなどを利用し、ご自身の肌状態をプロの目で診てもらうことから始めましょう。








