どうして冬だけフケが? 冬に頭皮が乾燥しやすい理由と対処法
公開日:2019/01/22 / 最終更新日:2022/06/01
さまざまな肌トラブルを招く乾燥は、フケを発生させる原因のひとつです。フケは、頭皮のターンオーバー機能が下がることで出ますが、正しくケアすれば抑えられます。
今回は、冬にフケが出やすくなる理由と簡単にできるケア方法をご紹介します。
冬に頭皮が乾燥しやすくなるのはなぜ?
フケは古くなった頭皮の角質細胞が剥がれ落ちたもので、乾燥によるフケは「乾性フケ」といい、サラサラと粉雪のように細かいのが特徴です。フケは体調不良や栄養不足などさまざまな原因で発生しますが、冬だけの場合は乾燥が主な原因となります。
・頭皮の湿度低下
頭皮にとって良い湿度は60%から65%といわれていますが、冬は60%に達することがほとんどありません。暖房をつけた部屋で長時間過ごすことや、熱いお風呂に浸かることで皮脂を奪い、乾燥を助長します。乾燥が進むと頭皮のターンオーバーがうまく行われず、フケが出てしまいます。
・寒さによる血行不良
気温が低下すると頭皮の血管が収縮し、血液循環が悪くなります。すると、必要な量の皮脂が分泌されなくなり、頭皮表面を守る皮脂膜が作られなくなってしまいます。皮脂膜がないと水分が奪われるため、皮膚がカサつきやすくなり、結果乾燥を招いてしまうのです。
フケを抑えるための乾燥対策
フケは放っておくと他の頭皮トラブルを招いてしまうことも。そんなフケの発生を抑えるためには、洗髪と保湿を正しく行うことが大切です。
・低刺激のシャンプーで優しく洗髪
フケが気になるからと1日に何度も髪を洗ったり、強い力でこすったりすると、かえって頭皮を傷つけフケの原因となるので、シャンプーは1日1回にしましょう。シャンプー前にはブラッシングし、よくすすいでから洗います。頭皮は爪を立てずに、指で撫でるようにシャンプーをしてください。
洗浄力の高いシャンプーは必要な皮脂まで落として乾燥を助長させるため、地肌への負担が少ないものに変えましょう。
・シャンプー後は頭皮を保湿
頭皮をヘアオイルやローションで保湿するのもお勧めです。シャンプー後にヘアオイルをマッサージするように塗ると地肌がしっとりし、乾燥を防ぎます。ヒアルロン酸や和漢植物エキスが配合されたものは、頭皮にも優しく、乾燥肌の方にも刺激が少ないので比較的安心して使えます。また、オイルを塗る時にヘッドマッサージを行うことで、血行が良くなる効果も期待できます。
極度の乾燥は頭皮環境を悪化させ、フケを引き起こします。肌に潤いを与えるように、頭皮も保湿ケアをして、正しく洗髪を行いましょう。洗いすぎは頭皮にダメージを与え、炎症などの症状を招く可能性もあるため、優しいケアを心掛けてください。