イビキがおこってしまうのはなぜ?
公開日:2015/08/21 / 最終更新日:2024/04/01
起きているときの呼吸は聞こえないのに、ひとたび眠ると大きなイビキをかいてしまうという人がいます。イビキは他人に迷惑をかけるだけでなく、病気につながる可能性もあり、実は放っておくと危険なものです。イビキはなぜ起こってしまうのでしょうか、今回はイビキの原因について解説します。
イビキの原因
イビキはほとんどの場合、気道が狭くなったことが原因でおこります。鼻や口から吸いこまれた空気が肺まで移動する際に、空気の通り道である気道が狭くなっていると気道内で小さな乱気流がおこって音が出てしまいます。それに加えて気道が狭くなっていると、空気が軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)を振動させて音を出すこともあります。これらの2つの音がのどや鼻の中で共鳴して大きなイビキとなってしまうのです。
気道が狭くなる原因
それでは続けて気道が狭くなる原因についてみていきましょう。
・肥満
「太っている人はイビキをかく」というイメージがあると思いますが、日本人は他の人に比べて口や喉の体積が小さいので、少し太っただけで喉に脂肪がついて気道が狭くなってしまいます。
・鼻詰まりと炎症
鼻の病気などで鼻が詰まっていると寝ている時に口呼吸となってしまい、イビキをかきやすくなります。また鼻が炎症して鼻の気道(鼻腔)が狭くなることもイビキへとつながってしまいます。
・疲れ
疲れが溜まっているときに睡眠をとると、疲れを回復しようとして睡眠が深くなります。すると舌や喉の筋肉は深い睡眠の時に最も緊張がなくなるため、舌がのどに落ち込んで気道を狭くしてしまいます。
・アルコール
普段イビキをかかない人が、お酒を飲んだときだけイビキをかいていることがあります。それはアルコールには顔だけでなく、喉もむせませてしまう作用があるからです。
アルコールには体に水分を溜める働きがあるため、酔って寝ているうちに体の内側の筋肉も、むくませて気道を狭くしてしまうのです。
イビキはただうるさいだけでなく、場合によっては「睡眠時無呼吸症候群」などの病気につながる可能性もあります。そのためもし自分や家族が突然イビキをかくようになった場合は、まずはその原因を明らかにすることが大事です。イビキの防止や治療方法については次回紹介させていただきます。