ワキガは遺伝するって本当?
公開日:2015/08/21 / 最終更新日:2024/04/01
自分はワキガだけど既に手術をすませているので大丈夫だと思っているあなた。ワキガは子供に遺伝してしまうことがあるとご存知でしたか?大切な子供が嫌な思いをしないためにも、両親がワキガの遺伝に関して知識をつけておくことはとても重要です。
今回は、ワキガと遺伝の関係を紹介します。
遺伝確立が高い?両親の体質と遺伝の関係
親子には、ほぼ確実に遺伝してしまう優先遺伝というものがあります。
髪の色や目の色、肌の色、アレルギー体質や体型などはその優性遺伝に分類され、両親の特徴を遺伝して子供は生まれてくるのです。そして、その優性遺伝の中にワキガに関する伝達も含まれているとされています。
片親がワキガの場合は50%、両親共の場合は80%の確率でワキガになるといわれており、半分以上の確率で子供に遺伝するのです。
優性遺伝とは、同じ情報の遺伝子の中でどちらを優勢にし、子供に反映するかという選択の際に優先されて選ばれる情報のことを言います。例えば、ワキガが優性遺伝のA、ワキガでないが普通の遺伝子aだったとしましょう。子供が胎盤で成長していく過程で、子供をワキガにするかしないかという選択がされます。この際、両親がワキガでなく「aa」となれば子供はワキガでない遺伝子を受け継ぐのですが、片方がワキガの場合「Aa」となり、優性であるAが遺伝子として受け継がれやすくなってしまうのです。仮にワキガの手術を受けていても、その手術をしたという遺伝子は存在しないので、子供には遺伝してしまう可能性があります。
要注意!子供のワキガ発症時期
大切な子供に嫌な思いをさせたくないけれど、どのような対応をしたり、チェックをしてあげれば良いのかわからないという人は多いでしょう。
ワキガが発症するのは、第二次性徴の頃に発症するのが一般的とされていて、年齢でいえば8~13歳頃に発症される方が多いといわれています。小学校中学年~中学生くらいのお子さんをお持ちの方は、意識してチェックをしてあげるとよいでしょう。小さいお子さんは、ワキガが原因でいじめにあってしまうこともあるので、早めにケアや対策を行ってあげる必要があります。
近年では、食生活も欧米化してたり、体の成長が早い子供も増えてきているので、ワキガ発症が低年齢化しているともいわれています。そして、この食生活が原因でワキガの臭いがきつくなっていることも問題視されているので、早期発見・ケアを行わないとトラブルをまねていてしまう可能性があるのです。
また、子供のワキガに気づいた後のケア方法ですが、手術はある程度成長が進んだ段階でないと再発する可能性があります。女の子の場合、成長期が早く訪れるので中学校2~3年生、男の子の場合はわき毛の生えそろう中学3年生~高校2年生辺りが好ましいとされているのです。その時期までは毎日のケアや対策を行い、臭い対策をすることをオススメします。