春の肌のかゆみは「花粉」のせい!? かゆみのメカニズムと対策方法
公開日:2020/04/15 / 最終更新日:2022/02/01
「冬の間は何ともないのに、春になるとなぜか肌がかゆくなる……」と感じている方は少なくありません。かゆみにはさまざまな原因が考えられますが、人によっては花粉が関係している可能性もあります。花粉が肌のかゆみを引き起こすメカニズムを、対策方法と一緒にご紹介します。
春の肌のかゆみは花粉が原因!?
花粉は肌のかゆみを引き起こすことがある
春になって突如現れる、肌のかゆみ。乾燥、ストレス、寒暖差など、さまざまな原因が考えられますが、「マスクなどで花粉対策をしていると、かゆみが和らぐ」と実感しているなら、花粉が原因だと考えられるでしょう。花粉に対してアレルギー反応を起こすと、鼻や目の不快感だけでなく、肌のかゆみを招くこともあるのです。
肌のバリア機能が低下しているとかゆくなりやすい
花粉で肌にかゆみを感じる方は、もともと花粉にアレルギー反応を起こす体質だと考えられます。しかし、肌が健康な状態であれば、症状はそれほど酷くなりません。乾燥などの影響で肌のバリア機能が低下していると、角質の隙間から花粉が入り込み、強いアレルギー反応を起こしてしまうのです。
花粉による肌のかゆみの対策方法
花粉を肌に付着させない
肌のかゆみの原因が花粉なら、花粉との接触を防ぐことが何よりの対策になります。マスク、メガネ、帽子、ストールなどで肌の露出を減らして、花粉の付着を防ぎましょう。肌の表面がベタついていると花粉が付着しやすくなるので、ルースパウダーなどでサラサラにしておくと安心です。また、髪や服に付着した花粉にも注意が必要です。帰宅前にブラシなどで払い、家の中に持ち込まないようにしましょう。
かゆくても肌をかかない
肌を爪や指でかくと、角質が剥がれてバリア機能が低下してしまいます。たとえかゆくても、かかずに我慢することが大切です。どうしてもかゆいときは、保冷剤などで一時的に冷やして様子を見ましょう。それでもかゆみが収まらない場合は、皮膚科での受診をお勧めします。
肌を保湿する
肌が乾燥していると、バリア機能が低下してかゆみを感じやすくなります。たとえかゆみを感じていないときでも、乾燥を事前に防ぐために常に保湿するようにしましょう。
腸内環境を整える
腸内環境が乱れていると、アレルギー症状が悪化しやすくなります。食物繊維やヨーグルトなどの発酵食品を積極的に取り入れて、腸内環境を整えましょう。規則正しい生活やバランスのとれた食事を意識することも大切です。
花粉が肌のかゆみを引き起こしている場合は、日頃の対策で症状を抑えることができます。かゆみによるストレスを溜めないために、十分な対策を心掛けていきましょう。