ひどい生理痛の原因とは? 症状緩和にお勧めの食べ物もご紹介
公開日:2019/12/23 / 最終更新日:2020/05/26
起き上がれないほどの腹部の痛みや、寒気、頭痛など、多くの女性にとって毎月の生理は憂鬱なものです。
しかし、辛い生理痛はある食べ物を食べるだけで、症状の緩和につながります。ここでは、生理痛の症状緩和にお勧めの食べ物をご紹介します。
■生理痛の原因とは
月によってひどく痛んだり比較的軽かったり、痛みの度合いが違ってくるという方も多いようです。生理痛がひどくなる原因はいくつかありますが、主に次のようなことが考えられます。
・プロスタグランジンの分泌が多いこと
生理中に分泌されるプロスタグランジンには、はがれた子宮内膜を血液と一緒に体外へ押し出す働きがあります。このプロスタグランジンが多く分泌されると子宮の収縮も過剰になり、生理痛をひどくするのです。
・身体が冷えている
生理中は普段よりも体温が下がるだけでなく、プロスタグランジンの作用で血管が収縮して血行が悪くなるため、身体が冷えやすいです。
また、血行が悪くなることで血液の循環がスムーズに行われず、痛みの元となるプロスタグランジンが骨盤内に留まり、痛みが強くなります。
・自律神経やホルモンバランスの崩れ
ストレスを感じると自律神経やホルモンのバランスが崩れ血行が悪くなるため、痛みが強まります。また、ストレスによって体温調節の機能も低下するため、冷えの原因にもつながります。
■身体を温める食べ物で冷えを防ぎ、症状を緩和させる
身体の中でおこっている現象やストレスなどは、自分ですぐに対応できるものではありませんが、痛みの原因である冷えに対してはすぐに自分で対処できます。身体の内側からくる冷えを防ぐために、温まる食べ物や飲み物を積極的に摂りましょう。
・生姜入り野菜スープ
栄養たっぷりの野菜スープは、美容と健康のためにも日頃から摂り入れたい食べ物です。
特に生姜は身体を芯から温め痛みをやわらげる効果が期待できるので、生理中は刻んだ生姜を入れて煮込んだスープにするのも良いでしょう。
・豆腐やお肉が入ったお鍋
生理中は豆腐などの大豆食品を積極的に食べましょう。
大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするので、生理中に崩れたホルモンバランスを整えます。鉄分を含むお肉と一緒に煮込んだお鍋で身体を温めるのがお勧めです。
・ココア
ココアに含まれるポリフェノールには血管をひろげる効果があり、身体の冷えに効果的です。また、鉄分も含まれているので生理中の貧血予防になります。
・ハーブティー
ひどい生理痛で食欲がない時でも、手軽に飲めるハーブティーでリラックスしましょう。特にカモミール、ジンジャーティー、サフランティーなどは身体を温める効果があります。
■日頃から生理痛に備えた食事を
毎月発生する生理痛だからこそ、常に食事での対策は必須です。生理痛の原因を押さえ、症状を緩和させる食べ物や飲み物を日頃から摂るように心掛けましょう。