肌の「ハリ」って何のこと? 低下する原因も要チェック!
公開日:2019/12/17 / 最終更新日:2020/05/26
年齢を重ねた肌を表現する際には、「ハリの低下した肌」「ハリのない肌」という言葉が使われます。では、この「ハリ」とは、一体何のことを指しているのでしょうか。今回は意外と分かりにくい肌のハリについて、低下する原因と一緒にご紹介します。
肌のハリとは
ハリのある肌とは、弾力があり、ピンと張っている状態のこと。つまんだり引っ張ったりしてもすぐに元に戻り、見た目も若々しい印象です。張っているため、シワやたるみも目立ちません。
このようなハリを生み出しているのは、肌内部の真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンです。コラーゲンは肌の弾力に欠かせない成分として有名ですが、実はハリを生み出すためにはエラスチンも重要です。エラスチンは、弾力性のある線維状のタンパク質。このエラスチンがコラーゲンを支えることで、初めて肌のハリが保たれるのです。
肌のハリを低下させる原因
ここまで肌のハリの正体についてご紹介しました。では、肌のハリが低下する原因は、何なのでしょうか。若々しい肌を保つためのヒントとして、チェックしてみましょう。
加齢
肌のハリを生み出すコラーゲンやエラスチンは、体内で作られるもの。しかし、その生成量は年齢を重ねるごとに低下していきます。たとえば50歳の皮膚のコラーゲン量は、20歳の約半分になるといわれています。この変化には代謝の低下が関係しているといわれていますので、血行を促す運動や入浴などを取り入れてみましょう。
紫外線
紫外線の1つであるUVAは、真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを作り出す線維芽細胞にダメージを与えます。これによって肌の弾力を保つ成分が減少し、ハリの低下が進んでしまうのです。UVAは年中降り注いでいますから、日焼け止めや日傘などのUVカットグッズでしっかり対策を練ることが大切です。ちなみにUVAに対する日焼け止め効果は、PAで表されます。日常シーンでは、PA++~+++の日焼け止めを使うようにしましょう。
糖化
糖化とは、体内のタンパク質に糖がくっつき、変質する現象です。皮膚のコラーゲンやエラスチンが糖化を起こすと、弾力性が低下し、ハリのない肌を生み出してしまいます。
そんな糖化を防ぐためには、血糖値の急上昇を抑える必要があります。食事の際は、食物繊維の多い野菜から食べる、糖の多いご飯やパンを食べすぎない、などの対策が有効です。
肌のハリは、若々しい見た目を維持するために欠かせないものです。ハリをキープするために、以上のような原因から肌を守るケアを取り入れていきましょう。