冬なのに汗臭くなるのはなぜ? その理由と対策法を知ろう
公開日:2019/12/14 / 最終更新日:2022/02/01
一般的に汗を多くかくのは夏場です。しかし、寒い冬にも関わらず汗臭さを感じたことはありませんか? 実は、冬の汗は夏の汗よりも臭くなりやすいのです。
汗とは無縁に思える冬ですが、なぜ汗臭くなるのでしょうか。その理由と対策法をご紹介します。
■冬でも汗臭くなる原因
汗腺から出る汗の中にはアンモニアやミネラルといった成分が含まれています。汗は本来無臭なのですが、それらの成分が皮膚の雑菌に分解されることでニオイが発生します。
汗をかきづらい冬場は汗腺の機能が低下し、ニオイの元となる成分が多く含まれた汗が分泌されてしまうため、汗臭くなりやすいのです。
また、冬場は室内と屋外の寒暖差による自律神経の乱れやストレスが原因で、脇から汗が出やすくなるうえ、セーターのような厚手の服が汗の蒸発を妨げます。これも、汗臭くなってしまう一因です。
■冬の汗臭さを抑える方法
・制汗剤を活用する
汗臭さの原因となる菌の繁殖を抑える事で、汗臭さを軽減できます。市販の制汗剤などを利用して、冬場もしっかりと汗対策を行いましょう。
・濡れたタオルで拭く
皮膚に常在する菌が汗に含まれるアンモニアやミネラルを分解することが、汗臭さの原因です。汗をかいた際は放置せずに、水で濡らしたタオルや汗拭き用のシートで汗をこまめに拭き取りましょう。
・野菜を多く摂る
肉類に含まれる動物性たんぱく質は、消化の際に腸内でアンモニアが作られてしまうため、体臭を強くしてしまいます。汗臭さが気になる場合は肉類を控え、野菜や魚類を多めに食べると良いでしょう。
肉を食べる際は食物繊維を多く含んだ野菜も一緒に摂取し、ニオイの元となる成分を排出することが大切です。
・汗を多くかく
機能が衰えた汗腺から排出される汗はニオイが強いです。逆に、普段から汗を沢山かいている汗腺から出る汗は、ニオイの元となる成分の濃度が薄くなります。ウォーキングのような有酸素運動や入浴で積極的に汗をかくことは、汗腺の機能低下防止につながるため、汗臭さの予防になるのです。
・規則正しい生活を心掛ける
寝不足や過度なストレスが原因で自律神経が乱れると、ニオイの強い汗をかきやすくなります。直接的に汗臭さを解消することにはつながりませんが、規則正しい生活で自律神経を整えることで汗を抑えられます。
汗をかく機会が減る冬場は、ニオイの強い汗をかきやすい季節です。汗のニオイを気にしている方こそ、寒い時期だからと油断せずしっかりと対策を行いましょう。