実は肌も花粉症に! 花粉シーズンの正しいスキンケアとは
公開日:2019/10/30 / 最終更新日:2019/10/30
花粉シーズンは、目の痒みや鼻水、くしゃみなどの不快な症状を緩和すべく、マスクやメガネなどを着用して花粉の侵入を防ぐ人が多く見られます。
実は目や鼻だけでなく、肌も花粉によってダメージを受けることがあるのです。今回は、花粉が引き起こす皮膚トラブルの症状と対策をお届けします。春先にいつも肌トラブルが起きやすいという方は、ぜひ参考にしてください。
■春の肌トラブル、実は花粉皮膚炎かも?
花粉の飛散シーズンだけ、皮膚が薄い頬や目の周り、肩、首などの露出している箇所が痒くなる場合、「花粉皮膚炎」を起こしている可能性があります。
肌が乾燥しバリア機能が失われているところに花粉が付着することで、痒みや肌荒れといったトラブルが起きるのです。
洋服やマスクなどで隠すことができない部分に発症することが多く、放置しておくとカサつきや痒みだけでなく、腫れなどの症状が生じることもあります。
ただし、春先の皮膚トラブルの全てが花粉皮膚炎とは限らないので、症状がひどいようであれば受診し、適切な治療を受けた方が良いでしょう。
■花粉皮膚炎の防止法
花粉皮膚炎を防ぐために有効なのは「物理的な花粉の遮断」です。花粉が皮膚に付着することでトラブルが起きるため、花粉がつかないようにすれば花粉皮膚炎を予防することができます。
まず重要なのは、メガネやサングラス、マスクなどで顔を覆うことです。さらにメイクで素肌を露出しないようにします。肌荒れしやすい季節だからといって、ファンデーションなどのベースメイクを怠ってしまうと、肌に花粉がつきやすくなりますので、素肌で出かけないようにしましょう。
また、花粉シーズンは洗濯物を室内干しにすること、外から帰ってきたら玄関の前で服を払い花粉を落とすことも大切です。
■日々のスキンケアで潤いをキープ
花粉皮膚炎対策で重要なのは、肌の潤いを保つこと。潤いは天然のバリア機能なので、保湿を続けることで花粉が付着してもトラブルが起きづらくなります。
特に春先は季節の変わりめで肌が揺らぎやすく、乾燥肌に傾きがちです。肌が乾燥しないように、朝晩のスキンケアは欠かせません。夜は多くの人がしっかりとスキンケアを行うのですが、朝は洗顔を省略するなど、少しおざなりになりがちです。
朝に丁寧に汚れを落とした後で、保湿することで1日の潤いが維持できますので、朝は必ず洗顔を行い、化粧品や乳液、美容液やクリームなどで潤いを閉じ込めるようにしましょう。
■症状が気になるようなら早めに受診を
花粉皮膚炎は、予防策を取り日々のスキンケアを続けることである程度防ぐことができます。
しかし、アトピーや乾燥肌などもともと皮膚トラブルを抱えている場合は、症状がひどく出ることもあります。その場合は自分で判断せず、かかりつけの皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。