加齢とともに痩せにくくなった……太りやすくなる原因と対策
公開日:2019/10/28 / 最終更新日:2019/10/28
「年齢を重ねるごとに、痩せにくくなった」と実感している方は多いもの。「昔はどんなに食べても太らなかったのに、今はすぐに太ってしまう」とため息をついている方もいるのではないでしょうか。実はその理由には、加齢にともなう体の変化が大きく関係しています。どのような変化が原因で痩せにくくなるのか、対策方法と一緒にご紹介します。
痩せにくくなった原因は、加齢による代謝の低下
BMIを基準とした肥満率がもっとも高い年代は、40~50代だといわれています。これは加齢とともに筋肉量が減り、代謝が落ちるためです。熱を作り出す筋肉が減ることで、エネルギーを消費しにくく太りやすい体になってしまうのです。この状態だと運動をしても脂肪燃焼効果が低いため、「ダイエットをしても思うように痩せない」という現象を引き起こしてしまいます。
年を重ねても痩せやすく太りにくい体を作るには
筋肉に負荷がかかる運動をする
加齢とともに痩せにくくなる主な原因は筋肉の減少ですので、筋肉に負荷がかかる運動をすることをお勧めします。トレーニングを続けることで筋肉がつき、代謝の低下を防ぐことができます。
大きな筋肉を鍛えることが重要なので、お尻や太ももに負荷を与えるスクワットが効果的です。肩甲骨周りにも代謝を活性化させる褐色脂肪細胞が集まっているので、ダンベル運動などで刺激すると良いでしょう。
有酸素運動をする
体に蓄積した脂肪を燃焼するためには、有酸素運動を取り入れることが大切です。ウォーキングやジョギング、水泳などを負担にならない程度に取り入れましょう。しっかりダイエットしたいのなら、20分以上の有酸素運動を週に3回ほど行うことがポイントです。時間が作れない場合は、通勤時などになるべく歩くだけでも効果があります。
タンパク質をしっかり摂取する
筋トレで傷ついた筋肉の修復には、タンパク質が欠かせません。摂取量が足りないと筋肉が育たないので、積極的に摂るようにしましょう。脂肪分の少ない部位の肉、魚、大豆製品、卵、乳製品などをバランスよく食べることがポイントです。
ただし、消化能力は加齢とともに衰えています。消化吸収をよくするために、しっかり噛んで食べるようにしてみましょう。
体を冷やさない
体が冷えるとさらに代謝が低下し、脂肪が蓄積しやすくなります。薄着はやめて、温かい食事や飲み物をとって冷えを防ぎましょう。
入浴はシャワーだけではなく、湯船にゆっくり浸かって体を温めると効果的です。ストレッチやマッサージも血行を促して体を温めますので、積極的に取り入れることをお勧めします。
「最近太りやすくなった」と感じているなら、筋肉量が落ちているサインかもしれません。運動方法や食事内容を見直して、若い頃のような軽い体を取り戻していきましょう。