肌を乾燥から守ろう! さまざまな保湿成分とその特徴
公開日:2019/10/25 / 最終更新日:2019/10/25
「乾燥」は肌にとって大敵となりうるものです。乾燥した肌はかゆみ、かさつきといった不快な症状をもたらすうえに、ニキビや赤み、炎症の原因にもなります。
また紫外線を浴びたときにダメージを受けやすく、肌老化も進みやすくなります。
肌をしっかりと保湿することは、肌を守り、快適な状態に保つだけでなく、トラブルを防ぐことにつながるのです。ここでは、基礎化粧品などによく使われている保湿成分をいくつか取り上げご紹介します。
■とても有名な3つ! エラスチン・コラーゲン・ヒアルロン酸
「肌の弾力を保つための成分」としてよく取り上げられる「エラスチン」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」は、すべて保湿成分としての役割も持っています。肌の内部にあるときは肌を若々しく保つのに役立ち、塗るというかたちで取り入れた場合は乾燥から肌を守るための保湿成分として働きます。
・エラスチン……肌の内部にあるときは、繊維として働きます。角質層で水分を保ち、乾燥した空気のなかでも効果を発揮し、肌が乾くのを防止します。
・ヒアルロン酸……わずか1グラムで、200~600ミリリットルもの水分を抱えることのできる成分です。肌が敏感な人も使いやすい成分であるため、多くの基礎化粧品に配合されています。
・コラーゲン……ヒアルロン酸やエラスチンとも関わりの深いものであり、同じように水分を抱き込んで保湿効果を発揮します。角質層にある水分をキープする効果が見込めます。
■それ以外にもさまざまな保湿成分がある
エラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸は非常に有名な保湿成分ですが、それ以外にも有効な保湿成分は数多くあります。
・セラミド……「これは非常に優れた保湿成分である」と太鼓判を押す医師も見られる保湿成分です。水分を挟み込んで離さず、強力な保湿効果を発揮します。なお、セラミドも体内に存在するものです。
・天然保湿因子……水分をぎゅっとつかむことで保湿効果を発揮する成分です。「NMF」とも呼ばれます。20種類近い物質で作られているもので、使用感が良いのが特徴です。
・グリセリン……さまざまな用途で使われるものです。肌を保護する役目もあり、肌が極端に弱い人でも使いやすい成分です。ただし、保湿力はそれほど強くありません。
■1つの保湿成分にだけ頼る必要はない
ここで紹介した保湿成分以外にも、世の中には多くの保湿成分があります。また基礎化粧品などには、複数の保湿成分が配合されているのが普通です。
保湿成分の特性を理解しておくことは重要ですが、「どれか1つだけを選び取らなければならない」というものではないため、あまり神経質にならなくても大丈夫です。保湿成分の配合された基礎化粧品を用いて、肌を乾燥から守りましょう。