後ろ姿がシミだらけ……肩や背中に多くできる「花弁状色素斑」とは
公開日:2019/07/17 / 最終更新日:2022/05/23
後ろ姿は自分の目で確認しにくいため、シミができていても気が付きにくいもの。強い紫外線を浴びたことがある人や、激しい日焼けをしたことのある人は、肩から背中にかけて「花弁状色素斑」ができているかもしれません。
花弁状色素斑とはどのようなシミなのか、原因や対策方法と一緒に詳しくご紹介します。
花弁状色素斑とは?
花弁状色素斑は一般的なシミの一種で、肩や背中の上部に多く現れます。その名の通り、細かな花びらが散ったような形をしているのが特徴です。基本的な色は茶褐色ですが、色の濃さには個人差があります。
背中は自分の目で確認しづらいため、たとえハッキリ現れていても、あることに気が付かない方が少なくありません。また、花弁状色素斑があることに気がついても、「そばかすかな?」と思う方が多いようです。そばかすは遺伝性のものですが、花弁状色素斑は遺伝と関係なく現れます。
花弁状色素斑の原因は?
花弁状色素斑ができる主な原因は、紫外線です。とくに海水浴などのレジャーで、強烈な紫外線を一気に浴びたあとに現れやすいといわれています。強い紫外線を浴びることでメラニン色素が大量に発生し、シミとして定着してしまうのです。
花弁状色素斑は、色白で日焼けをすると肌が赤くなる人に多く現れる傾向があります。これは紫外線によって炎症を起こしやすいためだと考えられます。
花弁状色素斑を防ぐ対策方法
・日焼け止めを2~3時間おきに塗り直す
花弁状色素斑を防ぐためには、紫外線対策が何よりも重要です。紫外線対策の基本といえば、日焼け止めを塗ることですが、日焼け止めを1日1回塗るだけでは、紫外線を効率よく防げません。日焼け止めは汗や摩擦などで落ちてしまうので、2~3時間おきに塗り直しましょう。
・レジャー時はUV効果の高い日焼け止めを使う
海水浴やプールなど、強い紫外線を浴びるレジャー時には、UV効果の高い日焼け止めを使いましょう。UVカット効果がSPF40~50・PA++++程度、そして水や汗に強いウォータープルーフタイプを選ぶと万全です。
ただし、UVカット効果が高い日焼け止めは、肌への刺激が大きいといわれています。あくまでもレジャーのときだけ使用し、日常生活では肌に優しい処方の日焼け止めを使いましょう。
・肌の露出を控える
強い紫外線を直接肌に浴びると、火傷を負ったときのように水ぶくれができることがあります。そのような深刻な日焼けや炎症は花弁状色素斑の原因になりますから、たとえ日焼け止めを塗っていても、できるだけ肌の露出を控えるようにしましょう。
夏に海水浴に行くときには、水着の上からパーカーやTシャツを羽織ることをお勧めします。
顔や腕のようにいつも目に入る部分ではないからこそ、肩や背中の肌状態は気が付きにくいもの。しかし、自分では見えない分、周囲の人々の目線には入りやすいのが特徴です。
「いつの間にか背中がシミだらけになっていた!」「シミがあることを他人から指摘された」
というトラブルを避けるためにも、しっかりと紫外線対策をしてレジャーを楽しみましょう。