食事量を減らすと太る!? しっかり食べることで痩せ体質になるワケ
公開日:2019/12/16 / 最終更新日:2022/05/12
クリスマスや忘年会など、イベントが続くこの季節はカロリーオーバーになりがちです。ついつい食べすぎてしまい、自分の体重に愕然としてしまう人も多いでしょう。
増えすぎた体重を元に戻そうと食事量を減らしてダイエットする人がいますが、実は毎日しっかりと食事をする方が、ダイエット効果が高いのです。
なぜ食事量を減らすと太ってしまうのか、きちんと食事を摂ることがスタイル維持に効果的である理由について解説します。
■食事量を減らすと太る理由とは?
・食事の回数を減らしている
最初に、食事制限をすると必ず太るというわけではないことを覚えておきましょう。食事の量を減らしているのに太ってしまう場合は、その食事制限の仕方に問題があります。 間違った食事制限の例として、まず「食事の回数を減らしてその分一回の食事で多く食べる」といった食事の仕方が挙げられます。食事の回数を減らすと、その分空腹でいる時間が長くなってしまいます。空腹時間が長くなると軽い飢餓状態となり、その後の食事の際に血糖値が急上昇しやすくなります。すると肝臓や筋肉に収まりきらなかった糖が脂肪に代わり、結果的に体重が増えてしまうのです。
・炭水化物を抜いている
「炭水化物は太る」というイメージから、炭水化物抜きダイエットを行ったことがある人もいるのではないでしょうか?
しかし、炭水化物は体に必要不可欠なエネルギー源。炭水化物が不足すると、やはり体は軽い飢餓状態となり、逆に脂肪を蓄えようとしてしまいます。
また炭水化物を抜くことは、便秘や体臭、筋力低下に疲労感など、体に様々な悪影響を及ぼす可能性もあります。
・食事の量を極端に減らしている
極端に食事の量を減らしてしまうと、体はその入ってくる少ないエネルギーを消費せずに溜め込もうとしてしまいます。エネルギーを消費しないということは代謝が落ちることになり、逆に痩せにくい体になってしまうのです。
また食事の量が極端に少ない生活を続けていると、必然的に栄養不足になるため、髪や肌の状態も悪くなってしまいます。
■痩せやすい体質になるための食事とカロリー摂取量の目安とは?
ダイエットに効果的な食事の仕方として、次のようなポイントが挙げられます。
・炭水化物は抜かない
・食物繊維豊富な食事を心掛ける
・はじめにたっぷりの野菜を食べる
・油分も適度にとる
・30代~40代女性なら1日1,000~1,200calが目安
炭水化物には食物繊維や水分などが含まれており、便秘を防いでくれます。また、炭水化物に含まれるブドウ糖は脳のエネルギー源として必要なもので、不足すると自律神経の働きが悪くなり、代謝が衰えることもあるので、適度に炭水化物をとる必要があります。食物繊維を積極的に摂ることは、便の量を増やして便秘を改善するのでデトックスに一役買います。
食事の初めのおなかが空いた状態でたっぷりの野菜を摂るのは、メインの肉などを食べる前におなかが膨れて全体の食事量が減少し、食べすぎを防ぐのに効果的です。また、血糖値が急激に上がるのを防ぐ効果もあります。オリーブオイルやアボカドオイルは腸の働きを活性化する効果があるので、スムーズな便通のために特にお勧めです。
30代から40代女性の1日のカロリー消費量は、約1,700~2,300cal、基礎代謝量は約半分の900cal前後です。なので、一日のカロリー摂取量を1,000~1,200cal程度に抑えるようにしましょう。
体重を減らしたいと思っている人こそ、バランスの良い食事をしっかりと摂ることが大切。ダイエット中に避けてしまいがちな油分や糖分も適度に摂りながら、健康的にダイエットしましょう。