多汗症患者に効果はあるの?ボトックス注射の治療方法と効果
公開日:2016/09/07 / 最終更新日:2020/12/21
この記事の目次
- 多汗症の症状を抑えるボトックス注射とは?
- 治療したいが、仕事を休めないし時間がない
- 治療までの流れ
- 一年中、においや汗の量が気になるわけではない
- 多汗症を治療すると、わきがのにおいも無くなる?
多汗症の症状を抑えるボトックス注射とは?
日本には脇の下をはじめ、手・足・額などの多汗症患者が約720万人いると言われていますが、症状を自覚し、治療を受けている方は約7万人とされています。「汗止めボトックス注射」は、多汗に悩んでいる方に、日帰りでできる施術として医師がお勧めする治療法です。
治療したいが、仕事を休めないし時間がない
ボトックス注射で使われる注射針は極細の物を使うため、痛みもそれほど無く、腫れもわずかで、施術時間も5~10分と短時間で終わります。また、痛みに弱い方には塗る麻酔を使用し、その時間を踏まえても所要時間は約30分ですので施術後はすぐに帰れます。
治療までの流れ
1.医師が患部を診察し、カウンセリングを行い治療方法としてボトックス注射がふさわしいか診断します。
2.ボトックス治療では、患部に数ヶ所ボトックスを注入しますので、手のひらや足の裏など、皮膚の薄い部分にはクリーム状の局部麻酔を塗りながら注射をしていきます。
3.全ての患部に注射が終わり、麻酔が切れましたら施術終了です。すぐに帰ることができます。 簡単な治療ですが、あくまで注射により薬液を注入したので術後は多少腫れることもありますが心配はありません。アルコール摂取や治療部位のマッサージは控えていただきたいですが、その他、帰ってからの入浴も可能ですし普段通りの日常生活が行えます。
一年中、臭いや汗の量が気になるわけではない
多汗症患者にとって、1年で一番発汗の増える時期は夏場です。その時期だけでも汗の量や臭いを抑えたいという方にもボトックス注射はお勧めです。
ボトックス治療の効果の継続期間は、個人の体質やボトックスの量、注入部位などに依っても差が出てきますが、おおむね半年から1年間効果が持続しますので、汗の気になりはじめる春過ぎ頃に治療を受けられると、夏の時期を快適に過ごすことができます。
多汗症を治療すると、わきがの臭いも無くなる?
ボトックス注射の効果として、わきがの臭いの元となるアポクリンと、汗の元となるエクリンの両方の放出を阻害し、神経から汗腺への働きを抑制することができます。また、汗を減らすことで臭いの原因物質である常在菌の繁殖も抑えられるので、いままで感じていた不快な臭いも軽減することができるのです。効果の持続期間には個人差がありますが、約半年から1年とされているので定期的な治療が必要です。