「メソセラピー」は「脂肪吸引」とどこが違うの?
公開日:2017/03/21 / 最終更新日:2019/08/25
皆さんの中で脂肪吸引のことは知っていても「メソセラピー」というダイエット方法について詳しく知っている方は少ないかと思います。
「脂肪吸引の簡易版」とも呼ばれているメソセラピーは、新しい部分痩せの方法としてこの数年の間に注目が集まっているのですが、具体的にどういったところが脂肪吸引と違うのでしょうか。
今回はメソセラピーという治療法の概要を、脂肪吸引との比較を交えながらご紹介します。
メソセラピーでは「吸引」でなく「注入」をする
メソセラピーは1952年にフランス人医師のミシュエル・ピストール氏によって開発された治療法で、現在は美容整形の他、薄毛の治療などにも効果が期待されている医療技術となっています。
部分痩せを目的としたメソセラピーの治療法は「脂肪溶解注射メソセラピー」と呼ばれていて、メソガンという特殊な注射器を使って薬剤を皮膚内に直接注入していきます。
使用する注入成分の種類や配合に特に決まった規定はないため、クリニックによって異なってくるのですが、主に脂肪を乳化し溶解する働きがある「ホスファチジルコリン」というアミノ酸の一種が使われています。
メソセラピーで部分痩せができるのは、体内にホスファチジルコリンを注入することで脂肪細胞の核と成分が反応し、皮下脂肪が減少するためなのです。
メソセラピーのメリット・デメリット
脂肪吸引が管で脂肪を吸引する直接的なダイエット法であるのに対し、メソセラピーは薬で脂肪を溶かす比較的穏やかな、痛みの少ないダイエット法となっています。
メリットとしてはまず身体への負担が軽いため、治療を受けた当日から日常生活を送ることができるという点が挙げられます。
また人に知られることなく手軽に自然な形で脂肪を除去することができ、脂肪吸引で時々問題となっているデコボコが残ることもありません。
そしてデメリットとしては得られる効果や1回で治療できる範囲に制限があるため、場合によっては何度も治療を受ける必要があるという点が挙げられます。
治療の回数は治療を受けたい範囲や部位の状況によって変わってくるので、どれくらいの回数や治療費が必要になるのかについては、担当医と事前によく確認するようにしておきましょう。