なぜ鉄分不足が肥満を招くの？

鉄分が不足すると、主に酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンが減ることに大きな関わりがあります。ヘモグロビンが減ると体に回る酸素の量が減るので基礎代謝が低下し、脂肪燃焼の効率が下がります。代謝が低下すると体温が下がるので冷え性やむくみの原因となり、場合によっては水太りまで起こすこともあるでしょう。
さらに、鉄分が不足すると貧血などで運動をする気力がなくなることも肥満に繋がりやすくなる理由のひとつといえます。

鉄分を多く含む食べ物は？

鉄分不足を補う一番の方法は、鉄分を多く含む食べ物を食べることです。女性の場合は一日10mgから13mgほど摂ると良いとされています。
鉄分が豊富な食べ物の代表としては、豚や鳥などのレバーや赤みの肉がまず挙げられるでしょう。魚介類では、アサリやシジミなどの貝類や、かつおをはじめとした青魚がお勧めです。特に青魚には、鉄分以外の健康成分も豊富に含んでいるので積極的にとって損はありません。野菜などでは、ほうれん草、海藻類、ひじきや大豆に鉄分が多く含まれています。野菜などに含まれる鉄分は、やや吸収されづらいので食べ合わせの工夫をすると吸収の効率がよくなります。

食事だけでは必要量に満たないときはサプリの服用も効果的です。
通常の食事で鉄分を摂取する際に気にする必要はないのですが、サプリを利用する場合はとり過ぎによる中毒症状が出ることがあるので気をつけましょう。

健康と美容のためにも、しっかりと鉄分を摂るようにしてください。