ニキビ肌にフェイスパックをしても問題ない?
公開日:2017/06/16 / 最終更新日:2019/08/27
ニキビがたくさんできていても、部分的に乾燥しているとパックで肌を整えたくなるものです。また、ニキビケアにも保湿が大切といわれているため、パックで肌に潤いを与えようとすること自体は決して間違いではありません。
しかし、ニキビがある状態でパックを使う場合は注意が必要です。
パックの刺激がニキビを悪化させる
シートパックは柔らかい繊維とたっぷりの美容液が含まれており、肌に刺激がないように作られています。しかし、ニキビがある部分にシートパックを密着させてしまうとその圧迫感が刺激になってしまいます。そして、炎症ニキビなどに美容液の成分が染み込むと、さらにニキビの炎症を強める恐れもあります。
また、ニキビの原因となる毛穴の汚れを取り去ろうとしてピールオフタイプのパックをする方がいますがこれも刺激になります。パックを剥がす時にニキビを引っ張る力が加わり、これによってニキビが潰れたり雑菌が入ったりします。ピールオフタイプのパックはニキビの上をゴシゴシ擦っているのと同じ刺激が加わりますので、ニキビがひどい時には避けるようにしましょう。
パックの成分がニキビの栄養になる
パックには様々な美容成分が配合されていますが、なかにはニキビに対して栄養となってしまうものがあります。
ニキビの中に潜んでいるアクネ菌は皮脂を栄養として増殖しますが、パックに皮脂に近い成分が含まれていればアクネ菌に栄養を与えてしまうのです。
例えば、乳液成分配合のパックなどはオイルが含まれており、これをニキビにつけると当然ながらニキビが大きく成長して悪化してしまうのです。
ニキビができてしまった肌にパックをする場合は、保湿成分そのものが刺激となる場合がありますので注意しましょう。
パックのしすぎが招く乾燥でニキビが悪化する
パックはすればするだけ肌が潤うような気がしますが、実はそこに盲点があります。潤い成分たっぷりのシートパックを常用してしまうと、角質層がふやけてもろくなり、肌の水分が蒸発しやすくなるのです。また、もろくなった肌には雑菌が入り込みやすくなり肌荒れやニキビが出来やすくなります。
肌の乾燥もニキビの原因の1つですから、パックのしすぎで肌を乾燥させたのではニキビはなかなか改善しません。やりすぎてしまうことで肌本来の機能を低下させてしまうと、傷みやすく乾燥しやすい肌になってしまいます。
ニキビ肌にはパックはできないのか?
ニキビ肌には刺激を与えないことが一番ですので、ニキビがひどい時はパックを避けるのが無難であるといえます。どうしてもパックをしたい場合は、ある程度ニキビが治った状態で自分の肌質に合ったパックを使うようにしましょう。
また、パックにもいろいろなタイプが有り、それぞれによって効果や目的が異なるので自分のニキビの状況をよく見ながらであれば使用できるパックも存在します。
コットンに化粧水を浸し、ニキビのない部分にパックをする方法ならニキビに刺激を与えずに使えます。毛穴の汚れを取るクレイパックなどはニキビがひどくない状態で使うとニキビ予防にもなります。また、数は少ないですがニキビ肌専用のシートパックもありますので、成分をよく確認してから使ってみましょう。
ニキビ肌に大切なのは「刺激を与えないこと」
ニキビが悪化していると何とかして肌を美しくしたいと思うものです。しかし、ニキビが出来ている肌はとてもデリケートなので、過度なお手入れをするとニキビがさらに悪化してしまいます。ニキビを少しでも早く治すためには刺激を与えないことが何よりも大切です。