冬でも手汗が出る原因は「体質」だけじゃない!?
公開日:2017/06/21 / 最終更新日:2019/08/27
冬になると手汗がひどくなるという方がいます。これは単に「暑がりだから」という理由で片付けない方がよいのです。
今回は冬に手汗が増える理由、またその対策法についてご紹介します。
気温差で脳が錯覚を起こす
冬は外気と屋内の激しい温度差が原因になることも。この温度差によって脳が錯覚を起こし、手汗が増えるケースが多くあります。
汗をかくと手が冷え、更に脳が混乱を起こすという悪循環に陥るケースがあります。これは自律神経の乱れに繋がり、睡眠や血圧にも関係してくる場合があるのです。
とくに、汗をかくと緊張状態だと体も感じてしまいやすくなり、さらに緊張を呼ぶようなケースも有ります。手汗をかいたらなるべく早く拭いて、体温の変化を最小限に抑えることが重要です。
外気と室内の温度差を最小限に抑えるには、着る服の枚数を調整するくらいしか有効な手段がない場合もあります。特に、仕事や外出先では温度の調整は困難です。コートは気温に合わせて厚めと薄めとを使い分けるなど、工夫も重要になってきます。
基礎代謝は冬の方が活発になる
気温意外に重要な要素となってくるのが基礎代謝です。冬は寒い気温に対抗するように、体の内部から熱を作り、体が冷えすぎないように保つ仕組みがあります。気温の高い夏の方が代謝も活発というイメージがあるかもしれませんが、実際には冬の方がカロリーを使っているのです。 秋や冬に食欲が増してくるのはカロリーの消費量がそれだけ上がっているからでもあるのです。そのため、ちょっとした厚着をしただけでも体内から熱が上がることにより手汗を書いてしまうこともあるのです。冬でも室内が暑いなと思ったら、こまめに服装で調整する必要があります。
気圧の影響も大きい
その他の手汗が出る要素として気圧があげられます。気圧と手汗が結びつかないという方も多いと思いますが、気圧は体調に大きな影響を及ぼすことがわかっています。女性は特に気圧の影響を受けやすく、気圧が低くなると体調を崩す方がいるほどです。
冬は気圧は高くなることが多くなるのですが、気圧が高くなると交感神経の働きが活発になります。交感神経は汗の分泌を左右するため、気圧が高くなるとそれだけ汗もかきやすくなってしまうのです。
対処法はゆっくりと休むこと
交感神経が活発に動いているときは、無理に動かずに出来るだけリラックスできる状態で休むのも対処の一つです。休日に少し休むだけでもリズムが整えられてだいぶ楽になるケースも有るのです。睡眠不足も交感神経の働きを偏らせる可能性があるため、じっくりと眠るのも重要です。ただ休むのが不安な時は、簡単なストレッチや深呼吸を行い、心を落ち着けてから休むと眠りの質の向上が期待できます。