ホコリも原因? 冬にアトピーが悪化する理由と予防策
公開日:2017/07/17 / 最終更新日:2019/08/21
冬はアトピーが悪化しやすい季節です。一方で、「どうして悪化しやすいのか」を詳しく知っている方は少ないです。的確にアトピーの症状を抑えるためにも、悪化の原因と対策方法を知っておきましょう。
冬にアトピーが悪化する理由
≪乾燥が著しい≫
冬の室内は、暖房によって空気が乾燥しています。すると湿度が急激に低下するため、肌の乾燥を招いてしまうでしょう。
そして、肌が乾燥するとバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすい状態になります。その結果、かゆみが発生してカサつきや炎症を引き起こしてしまうのです。
≪季節の変わり目による体調変化≫
季節の変わり目は、気温や湿度の変化が大きくなります。その急激な変化に体や皮膚が対応しきれないため、アトピーの症状が悪化しやすいのです。
また、冬になって寒くなるとセーターなどを出して衣替えを大体的に行いますよね。この時のホコリや室内のカビがアレルゲンとなり、肌に悪影響を与える恐れがあります。
冬のアトピーを悪化させないための予防策
≪1日2~3回の保湿≫
悪化の原因である乾燥を防ぐためには、肌の保湿を徹底することが大切です。保湿成分の含まれている保湿剤を、朝晩にしっかりと肌に塗っておきましょう。
なお、余裕があれば1日3回塗ることをお勧めします。より肌の乾燥が防げるため、アトピーの悪化を食い止めることができますよ。
≪適度な運動≫
運動によって汗をかくと、皮脂と汗が混じって肌を守る皮脂膜となります。それによって肌のバリア機能が高まり、乾燥やかゆみを防ぐことができます。
また、体を温めることで血行が促進され、肌の新陳代謝をアップさせる効果も期待できるので寒い冬こそ、ランニングやウォーキングで体を動かしましょう。
≪長風呂は避ける≫
長時間湯船につかっていると、肌の潤いを保つ保湿成分がお湯によって流れ出てしまいます。その結果、肌の乾燥を招いてしまうので、長風呂は避けたほうが無難です。
また、入浴後は肌の水分が蒸発しやすくなっています。すばやく保湿剤を塗って、肌の乾燥を防ぎましょう。
≪部屋を乾燥させない≫
寒い冬は手軽なエアコンで温まりたくなりますが、部屋の乾燥を招いてしまうので注意が必要です。
また、エアコンの風によって部屋のホコリを舞い上げる恐れもあります。風を使わないストーブやカーボンヒーターなどで暖を取るようにしましょう。部屋にエアコンしかない場合は、こまめにホコリを掃除し、加湿器を置くことをお勧めします。
アトピーを悪化させないために、できることから対策を始めてください。