風邪の時は要注意! 鼻水で肌がかぶれるもう一つの原因
公開日:2017/02/11 / 最終更新日:2019/08/20
鼻水が出た時にティッシュで鼻をかみ過ぎると、鼻の周りがかぶれてヒリヒリしてしまうことってありますよね?
そのかぶれの原因をティッシュの摩擦によるものだと思っている方、確かにそれは間違っていないのですが、実は風邪を引いた場合はそれだけが原因ではないこともあるのです。
体調によって違う肌がかぶれる原因
・健康な状態の場合
体が健康な状態の時に鼻水が出ることで肌がかぶれる原因はほとんどの場合、摩擦によるものです。
ティッシュで肌に摩擦を加え過ぎると「接触性皮膚炎」になって肌がかぶれてしまいます。
そのためそれを防ぐためにはティッシュを使って鼻をかみ過ぎないことが、何より大事になってきます。
・風邪をひいている場合
風邪を引いている場合にはティッシュによる摩擦だけでなく、別の原因も加わってきます。
この時に鼻をかむとどろっとした黄色い鼻水が出ることがありますが、その正体は細菌と戦って死んだ白血球の死骸です。
その中には「蛋白分解酵素」という成分が含まれているのですが、それが肌に付いたままになっていると鼻の入り口の粘膜や皮膚の移行部の蛋白を溶かしてしまうのです。
つまり「蛋白分解酵素」によって皮膚の表面が溶けてしまうことで、肌がかぶれてしまうのです。
この場合に肌をかぶれさせないためには保湿クリームを塗ること、そして風邪を早く治すことが何より大事になってきます。
鼻水と風邪薬には同じ成分が含まれている
鼻水の中には「リゾチーム」という、細菌を溶かす作用がある抗菌タンパク質が含まれているのですが、実は同じものが風邪薬の中にも含まれています。
つまり風邪薬には細菌を溶かす働きを強化する成分が含まれているわけなのですが、できれば風邪薬に頼らずに風邪を治したいところですよね。
そこでお勧めしたいのが食べ物からリゾチームを摂取する方法です。
リゾチームが多く含まれている食べ物は卵の白身です。
風邪を家庭で直す療法として卵酒を飲むというものが有名ですが、これはアミノ酸が豊富な日本酒と抗菌タンパク質であるリゾチームを同時に摂取することが出来るからなのです。
もし夏風邪をひいてしまった場合は、家庭療法として卵酒を試してみてはいかがでしょうか。