その姿勢が顔をたるませる! 猫背と「たるみ」の関係は?
公開日:2017/01/24 / 最終更新日:2019/08/20
年齢とともに気になってくるのが、フェイスラインや頬などに現れる「たるみ」です。
頬や口元のたるみはほうれい線を目立たせる原因にもなってしまいます。
一般に、たるみの原因は加齢や紫外線の影響などによりコラーゲンが減少することであると言われています。肌のハリが失われることで、重力に負けて下垂してしまうのです。
これは確かにその通りなのですが、重力以外にも肌のたるみを加速させる大きな要因があります。それは「姿勢」です。
美容皮膚科 シロノクリニック銀座院 徳永真理院長が、顔のたるみと姿勢の関係についてお伝えします。
猫背が顔のたるみを加速させる
黙々とデスクワークに取り組んでいる時など、「ふと気づけば無表情で口元はへの字」ということが多いものです。
この「口元がへの字」状態は、実は姿勢によって引き起こされていることが多いもの。長時間のデスクワークの時には猫背であごを突き出した姿勢になってしまう人が多く見られます。この姿勢は首の後ろ側の筋肉がぎゅっと縮んだ状態。これに引っ張られて頭の後ろ側の筋肉は下に引っ張られます。そして、顔も全体的に下方向に引っ張られた状態に。自然と口角が下がりへの字口になってしまうのです。
つまり、猫背の姿勢を続けることは、重力よりずっと大きな力で肌を下へ引っ張り続けているようなもの。これが頬やフェイスラインのたるみを悪化させる大きな原因となるのです。
猫背の改善方法は?
顔のたるみの改善のためにコラーゲンを摂取することなどを心掛けていても、姿勢の影響で顔に下方向の力が加わり続けているのでは台無しです。
猫背の姿勢を取りやすい方は、まずは猫背を直すことが顔のたるみの予防や改善につながります。
毎日の生活で、以下のようなことを意識するようにしましょう。
・正しい座り方を意識する
デスクワーク時など、座っている時は最も猫背の姿勢が出やすいものです。正しい座り方を意識しましょう。足の裏をしっかりと床につけて、足首とひざは直角になるように。骨盤をしっかりと立て、お尻の骨に体重を乗せるイメージで座ることで正しい姿勢を保ちやすくなります。
猫背が癖になっている人は、猫背になっていないかを時々意識することも心掛けて。
・歩くときは「みぞおち」を意識して
脚を動かす筋肉はみぞおちのあたりにあります。歩く時は、みぞおちから脚が生えているイメージで歩くようにすると、筋肉をバランス良く使うことができて自然と姿勢が良くなります。
・猫背を改善するエクササイズを取り入れる
よつんばいになって、背中を丸めながらお腹をグッと引き上げた後、ストンと下に落として背中を反らせるエクササイズは、縮まった背中の筋肉を伸ばして猫背を改善する効果があります。お風呂上りや夜寝る前などにこうしたエクササイズを積極的に行ってみましょう。
猫背は顔をたるませる原因になるだけでなく、猫背の姿勢自体も老けて見える大きな原因になります。正しい姿勢を意識して若々しさをキープしていきましょう!