身近に潜む危険! 「水あたり」が起きる原因と対処方法
公開日:2018/10/13 / 最終更新日:2022/06/06
海外などで水を飲んだあとに体調が崩れてしまったという場合には、水あたりを起こしてしまった可能性が考えられます。また、海外だけでなく日本でも水の飲み方次第では水あたりになる恐れが十分あります。
水あたりの症状や原因、そして水あたりを起こしてしまったときの対処法について知っておきましょう。
水あたりの症状
水あたりというのは、文字通り水にあたることで体に不調が起きることをいいます。よく「生水を飲んではいけない」といわれていますが、その理由は衛生状態の悪い水をそのまま飲むと水あたりを起こしてしまうことがあるためです。水に含まれた雑菌やウイルスにあたってしまうと、下痢や嘔吐、軟便といったツラい症状が起きることがあります。
「傷んだものを食べていないのに吐き気や下痢の症状がある」という場合には、水あたりを疑うと良いでしょう。
水あたりが起きてしまう原因
ウイルスや細菌を含んだ水をうっかり飲んでしまった場合、水あたりを発症しやすくなるので注意が必要です。ただし、水あたりが起きる原因はこれだけではありません。冷たい水を一気に飲みすぎたときには、胃腸が冷えて体が正常に機能しなくなることがあります。急激な冷えによって正常に水分の消化吸収ができなくなると、下痢や吐き気などの症状が起きやすくなるのです。特に夏バテや体調不良を起こしているときには、急激な水分補給によって胃腸に負担がかかり水あたりを起こすことが多いので気をつけるようにしましょう。
また、多くの日本人は軟水に慣れているので、カルシウムやマグネシウムを多く含む硬水を飲んで水あたりを起こしてしまうこともあります。
水あたりを発症したときの対処法
水分補給をするときには一気飲みはせずに少量ずつこまめに行い、胃腸に負担がかからないように気をつけましょう。普段から栄養バランスの良い食事や適度な運動を心がけて腸内環境を整えておくことも大切です。
水あたりの症状が出てしまったときは、原因になったと思われる水はそれ以上飲まないようにしてください。脱水の症状が見られる場合には塩分を含んだ水分補給を心掛け、症状がひどい場合には病院に行くようにしましょう。
水あたりは一度発症してしまうとひどい症状が続いてしまうことが多いので、飲み水や水の飲み方には気をつける必要があります。海外に行った際は安全な水を選んで飲むようにしたり、夏場などは温かいお湯や常温の水でこまめに水分補給をしたりして胃腸に急激な負担をかけないことが大切です。