シミに悩む女性の救世主!? 美白成分「ハイドロキノン」の効果
公開日:2018/12/16 / 最終更新日:2022/06/02
美容皮膚科でのシミ治療にも使われるほど、高い効果が期待できるハイドロキノン。でもハイドロキノンがどのようなメカニズムでシミを消してくれるのか、詳しく知っていますか?
今回は意外と知らないハイドロキノンの働きや効果を、安全・確実な使用方法とあわせてチェックしてみましょう。
ハイドロキノンの働き・効果
≪メラニンの生成を抑制する≫
ハイドロキノンには、シミの原因になるメラニンの生成を抑制する働きがあります。メラニンを作り出すメラノサイトの活性化を抑えることで、シミの発生を防いでくれるのです。
また、ハイドロキノンにはメラニンが発生する過程で必要な、酵素チロシナーゼの作用を抑える働きもあります。
このような2つの働きによって、シミを強力に予防する効果が認められています。
≪メラニンの色を薄くする≫
ハイドロキノンの効果は、シミを防ぐだけではありません。酸化を還元する抗酸化作用があるため、すでに生成されたメラニンの色を薄くする働きもあるのです。
美白成分というとこれからできるシミを予防するものというイメージがありますが、ハイドロキノンの場合は、すでにできてしまったシミを薄くする効果も認められているのです。その効果は、同じく還元作用のあるビタミンC誘導体の約100倍ともいわれています。
ただし使用の際には注意したい点もある
ハイドロキノンは、2001年から薬事法の規制緩和によって市販の化粧品にも使用されるようになりました。しかし、市販されているものをむやみに使用することはお勧めできません。ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれるほど、強力な働きがあります。そのため、使用方法を誤るとかぶれなどの肌トラブルが発生する恐れがあるのです。
また、シミの種類によってはハイドロキノンの効果が得られないケースもあります。紫外線が原因の老人性色素斑には高い効果が期待できますが、遺伝的要因が強いそばかすには効果が期待できないことがあるのです。
医師の指導のもとで使用することが大切!
以上のような肌トラブルやリスクを避けるためには、ハイドロキノンを医師の指導のもとで使用することが重要です。美容皮膚科で診察を受け、医師に処方されたハイドロキノンで安全・確実な治療をおこないましょう。
すでにできてしまったシミやこれ以上シミを増やしたくない方は、ハイドロキノンによる治療がお勧めです。医師のもとで正しく使用し、シミの解消へとつなげていきましょう。