食事でアトピーが悪化する?アトピーに「良い食事」と「悪い食事」
公開日:2017/12/29 / 最終更新日:2017/12/29
「アトピーは生まれつきのもので、食事とは関係が無い」と思っている方も多いようです。しかしアトピーがなかなか改善されない場合は、いつもの食事が肌質を悪化させている恐れがあります。どのような食事がアトピーを悪化させるのか、良いとされている食事と一緒に詳しく見ていきましょう。
アトピーの改善に役立つ食事
・味噌汁
味噌には酵素や乳酸菌など、腸内環境を改善する栄養素がたくさん含まれています。腸内環境が悪いとアレルギーや乾燥肌が悪化する原因にもなるため、1日1杯の味噌汁を習慣にして肌質の改善につなげましょう。
なお、味噌汁をつくるときはインスタントの出汁を使わずに、昆布やかつお節から出汁をとるようにしてください。野菜・海藻・豆腐・キノコなどを入れるとさらに効果的です。
・緑黄色野菜
緑黄色野菜に含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を健康に保ってくれます。にんじん・かぼちゃ・ブロッコリー・ほうれん草・小松菜など、色の濃い野菜を積極的に摂り入れましょう。
・魚
魚には肌の健康を保つために欠かせないビタミンやミネラル、良質なタンパク質が豊富に含まれています。また、血液をサラサラにするEPAやDHAも豊富なため、血流改善にも役立ちます。ただし、青魚に豊富に含まれるEPAは酸化しやすいため、できるだけ新鮮なものを食べるようにしましょう。
アトピーを悪化させる食事
・白砂糖
白砂糖にはビタミンもミネラルもほとんど含まれていない上に、分解の際に多くのビタミンB1やカルシウムを消費します。また、白砂糖を摂取すると腸や十二指腸の働きが鈍くなります。このような作用によってアトピーを悪化させてしまう恐れがあるのです。
・植物油
植物油に多く含まれているリノール酸は、アレルギーを悪化させる原因になるといわれています。アトピーはアレルギーと深く関係していますから、植物油をとりすぎると症状が悪化する恐れがあるのです。
なお、リノール酸が多く含まれているのはコーン油・大豆油・ひまわり油・サフラワー油・ごま油・サラダ油(’混合油)など。これらをできるだけ使わずに調理するか、リノール酸の割合が少ないエキストラヴァージンオリーブオイルを代用しましょう。
・餅
モチ米もリノール酸を多く含んでいるため、アトピーを悪化させる恐れがあります。また、ヒスタミンを多く含むため、かゆみや炎症を引き起こす可能性も。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。
アトピーを改善するためには、バランスのとれた食事が何より大切です。いくら肌に良いものでも、食べ過ぎてしまったら逆効果。主食のお米に加えて、野菜や魚、大豆製品などをバランス良く食べて、アトピーの改善を目指しましょう。