自分の子どもがワキガかも……ワキガ治療って何歳から受けられるの?
公開日:2019/01/17 / 最終更新日:2022/06/01
「汗をかいた子どもから独特な臭いがする」
「もしかしたら子どもがワキガかもしれない……」
このように我が子がワキガだと気がついたときは、早めに対策を取ってあげたいと思うのが親心というものです。しかし、幼い子どもでもワキガの治療を受けることはできるのでしょうか。
今回は、子どもにワキガの疑いがあるときの対処方法をご紹介します。
子どものワキガが低年齢化している?
ワキガは遺伝する可能性が高いといわれていることから、両親の中にワキガがいる場合には子どもに遺伝している可能性があります。子どものワキガは小学校高学年~中学生頃に発症するケースが多いといわれており、思春期の体の変化のひとつとして体臭を自覚するというパターンが多いようです。
しかし最近では、ワキガを自覚する年齢が低年齢化してきています。小学校低学年ぐらいの子どもでも、ワキガ臭がしたり、体操服が臭ったりすることがあるようです。
子どものワキガ治療を焦るのはNG?
時には体臭がイジメや登校拒否の原因になってしまうこともあるため、親としては子どものワキガに気がついたら少しでも早く対処をしてあげたいものですよね。
ワキガ手術を受けるにあたっての年齢制限はありませんが、小さな子どもにワキガの手術をするのはあまりお勧めできません。ワキガの原因となるアポクリン汗腺の数は、思春期に入ってから増えてくるものです。子どものうちにワキガ治療をしても、思春期にかけて新たなアポクリン汗腺が発達してしまい、ワキガが再発する可能性が高いのです。
ワキガの治療は何歳からOKなの?
ワキガの施術方法によっては傷跡が残ることもありますし、麻酔の注射が痛むというケースもあります。子どもにとってはこういった施術が身体的、また精神的な負担になってしまうことも多いため、本人が望まない場合には極力治療を避けたほうがいいでしょう。
子どもにワキガの治療を受けさせる場合は、心身の成長を待ってからのほうが望ましいといえます。心身の成長スピードには個人差がありますが、目安として女性は16歳以上、男性なら18歳以上になってからクリニックに相談することをお勧めします。
ワキガの臭い対策について子どもに教えることが大切
子どものワキガが気になる場合には、毎日の臭いケアをきちんと実践することが大切です。制汗剤やデオドラントのほか、ワキガ専用のクリームを取り入れるのもいいですね。
また、欧米化した肉食中心の食生活が、子どものワキガの発症を早めているという説もあります。できるだけ偏食をなくし、野菜や魚介類もしっかりと摂取できるよう食生活を整えていくことも大切なワキガ対策です。体の内側と外側の両方からワキガ臭の対策をおこなってあげましょう。
ワキガの臭いは、子どもにとって大きな悩みになってしまうこともあります。とはいえ、治療を焦りすぎるのはあまりお勧めできません。まずは徹底的な臭い対策を心掛けることから始めましょう。