ただのホクロと違う?色素性母斑の原因と対策
公開日:2016/11/10 / 最終更新日:2016/11/10
生まれつきや病気など何らかのきっかけによってできる「色素性母斑」。
ただのホクロどと思って放置してしまうと悪性化してしまうものもあるといわれています。そこで今回は「色素性母斑ってなに?」「原因は?」など気になる点についてご紹介していきます。
色素性母斑の大きさや色は様々
色素性母斑は、母斑細胞というメラニン色素を作り出す細胞が真皮と肌の表面に存在するため茶色や黒っぽい色をしているのが特徴です。その見た目は、ホクロやアザに似ていて、一見しただけではその区別がつきにくいという点があります。大きさもホクロ程度の小さなものから、こぶしぐらいの大きなものまで様々です。
悪性化してしまうこともあるって本当?
ホクロ程度の小さな色素性母斑の場合、悪性化してしまう可能性は低く、サイズの大きい色素性母斑のほうが悪性化の危険が高くなります。色素性母斑は皮膚がんの一つで、最も治りにくいといわれている「悪性黒色腫」になってしまう可能性もあるのです。
また小さなものでも手のひらや足の裏にできたものは低い確率ではありますが、悪性化してしまうこともあるので注意が必要です。
色素性母斑の原因とは?
生まれた時からある色素性母斑は、先天性色素母斑と呼ばれます。生まれつきのものなので、原因についてはまだハッキリしていません。
先天性色素母斑は比較的よくみられ、小さいものに関してはとくに対策などを取らなくても心配ないとされています。
ただし、大きさが20cm以上あるような巨大なものに関しては、悪性化する可能性もあります。大きな色素性母斑が見られるときには、一度医療機関に相談してみることをオススメします。
またホクロが急に大きくなったという場合や、赤みのある色素性母斑の場合、血管の異常が原因ということも考えられるので、医療機関への相談が必須です。
予防法や治療法は?
色素性母斑は、レーザー治療によって取り除くことができます。大きなものは、少しずつ切り取って縫い合わせるという治療を行うこともあります。小さなものや悪性化する可能性が低いものは、とくに予防や治療は行いません。しかし、少しでも悪性化する可能性があると診断された場合、予防法として取り除くという方法もあります。
悪化してしまうと命の危険にまでつながってしまう色素性母斑。
自分での判断では心配だというときには、まずは色素性母斑かどうかを診断してもらうために医療機関を受診して、専門医に相談することが大切です。