肌の「糖化」がシミを増やす!?食事から考える対策方法
公開日:2019/11/19 / 最終更新日:2019/11/19
皆さんは「糖化」というワードを耳にしたことはありますか?肌の糖化と美容には切っても切れない深い関係があることが近年明らかになっています。特に注意が必要なのが、肌の見た目に大きな影響を与える「シミ」との関係です。糖化によってシミが生じるメカニズムを、対策方法と一緒に見ていきましょう。
肌の糖化とシミの関係
■そもそも糖化とは
糖化とは、体内のタンパク質に余った糖が結びつく現象です。過剰摂取した糖が体内のタンパク質にくっつき、そこに熱が加わると、茶褐色のAGE(終末糖化産物)に変質してしまいます。このAGEは、いわゆるコゲです。卵や小麦粉などを混ぜて焼いたパンケーキのように、細胞も茶色くコゲてしまうのです。
■肌のコラーゲンが変質するとシミの原因になる
糖化は、体の様々な部位に生じるリスクがあります。たとえば血管に糖化が生じると、動脈硬化の原因になります。そして、肌に糖化が生じた場合は、コラーゲンが茶褐色に劣化します。それが蓄積することで、シミやくすみの原因になるのです。
肌の糖化を防ぐには
■糖の過剰摂取を避ける
糖分を摂りすぎると体内に余分な糖が余ってたんぱく質にくっつきやすくなります。お菓子だけでなく、ご飯やパン、麺類、ジュースなどにも多くの糖が含まれていますから、日々の食生活を見直して、過剰摂取を避けましょう。おやつには糖質の少ないナッツを食べる、ジュースを無糖のドリンクに変更するなど、小さなことから気をつけてみてください。
■食事は野菜から食べる
野菜の多くに含まれる食物繊維には、糖の吸収をおだやかにする作用があります。糖が体内で余るのを防ぐ効果が期待できますから、食事の際は、キャベツや青菜類など食物繊維の多い野菜から食べ始めるようにしましょう。海藻やキノコも、食物繊維が豊富なのでオススメですよ。
■揚げ物や加工肉を控えめにする
揚げ物やフランクフルトなどの加工肉は、もともと多くのAGEが含まれています。過剰摂取すると糖化の一因になりますから、食べ過ぎないように気をつけましょう。
また、調理方法にも工夫が必要です。揚げ物に多くのAGEが含まれるのは、高温調理しているため、「揚げる>焼く>炒める>茹でる>蒸す」の順でAGEの量が減るので、揚げ物を食べた翌日は蒸し料理を食べるなど、できることから調整しましょう。
コラーゲンが糖化によって劣化すると、肌の弾力性が低下してシワやたるみも招くことになります。糖化は美容によって大変恐ろしいものですから、早めの対策を心がけていきたいですね。