冬はアトピーが悪化しやすい…予防のために行うべきケア方法は
公開日:2017/12/20 / 最終更新日:2017/12/20
「冬になるとアトピー性皮膚炎が悪化しやすい」と感じている方は多いでしょう。この原因は、冬特有の空気の乾燥にあります。空気が乾燥する分、肌の水分量やバリア機能も低下し、カサつきやかゆみが悪化してしまうのです。ではどのような対策をすれば、アトピーの悪化を防ぐことができるのでしょうか。今回は、冬のアトピーの悪化を防ぐ方法を5つご紹介いたします。
冬のアトピー悪化を防ぐ5つの方法
1.保湿ケアを入念に行う
冬のアトピー悪化を食い止めるためには、保湿ケアが欠かせません。
とくに乾燥しやすいお風呂上りや洗顔後などは、すばやく保湿をして水分の蒸発を防ぎましょう。なお、乾燥がひどい肌の保湿には、クリームやオイルなど、油分を補うケアが有効です。ただし、油分だけでは肌の水分量を増やすことができないため、化粧水を適度につけでから、油分を含む保湿剤を重ねるようにしましょう。
2.加湿器をつける
空気が乾燥していると、肌の水分が空気中に蒸発しやすくなります。
暖房を使用すると、室内の湿度は約20%も下がるといわれているため、室内では加湿器をつけて湿度を60%程度に保つようにしましょう。加湿器が無い場合は、洗濯物や濡れたタオルなどを室内に干すだけでも加湿効果が期待できます。
3.体を冷やさない
体が冷えると血行が悪くなり、肌の免疫力やバリア機能が衰えてしまいます。普段から腹巻やカイロなどで防寒をするとともに、運動や入浴などで体を温める習慣を身につけましょう。汗を排出することで皮脂と混ざり合い、肌を守る天然のクリームになってくれます。
4.刺激物の摂取を避ける
食べ物の中には、アトピーのかゆみを悪化させるものがあります。肌にかゆみがある時は、以下のような食べ物をできるだけ避けるようにしましょう。
~かゆみの悪化を招く食べ物~
・ヒスタミンを多く含むもの(モチ米、魚介類、さといも、ナスなど)
・唐辛子などの香辛料
・甘いもの
・消化が悪いもの
・アルコール
5.生活習慣を見直す
睡眠不足は、アトピー悪化の大きな要因になるといわれています。夜更かしは避けて、規則正しい生活を送りましょう。また、乱れた食生活や暴飲暴食なども肌の免疫力を低下させます。忙しい日々が続くと、インスタント食品や外食に頼りがちですが、バランスのとれた食事と腹八分目を心掛けてください。
アトピーが悪化してかゆみが大きくなると、無意識のうちに肌を掻きむしってしまい、さらなる悪化を招くことがあります。肌を守るためにも、できることからしっかり対策を立て、冬の乾燥によるカサつきやかゆみを防ぎましょう。