意外な落とし穴!「歯並び」と「ほうれい線」の関係とは?
公開日:2017/06/20 / 最終更新日:2017/06/20
口の両脇に現れたくっきりとした「ほうれい線」は、老け顔を作る一番の原因といっても過言ではありません。そんな女性の大きな悩みともいえるほうれい線の原因は、加齢やスキンケア不足などが有名ですが、実は「歯並びの悪さ」も原因の1つになっているということをご存知でしょうか。一見無関係にも思えるこの2つの関係について見ていきましょう。
ほうれい線ができるメカニズム
そもそも、ほうれい線の大きな原因は、肌の弾力が失われたり顔の筋肉である表情筋が衰えたりすること。加齢とともに肌の老化していくため、ハリが失われて次第にたるんでいき、やがて口元にはほうれい線のシワができてしまいます。
また、顔の筋肉やあごの噛み合わせのバランスが歪んでしまうと表情筋が柔軟に動きにくくなってしまい、これがほうれい線につながってしまうのです。
では、歯並びの悪さが口の周りの肌に及ぼす影響とは、一体どのようなものなのでしょうか?
ほうれい線の原因はあごのバランスの乱れ?
歯並びが悪いと無意識のうちにあごの関節をずらした状態で食べ物を食べるクセがついて、噛み合わせが悪くなることが多いです。
さらに、いずれか片方の歯だけで食べ物を噛むというケースも多く、こうしたクセは顔や体の歪みにつながっていくため、顔周りにはシワが生じてしまいます。中にはあごや顔の歪みが原因で、頬の片側だけに大きくほうれい線ができてしまう方もいます。
歯並びが悪いと肌が乾燥しやすくなる
歯並びが悪く、口がうまく閉じられないという場合、鼻呼吸ではなく口呼吸をするクセがついてしまうこともあります。口呼吸を続けていると口周りの肌の乾燥が進み、シワや肌のダメージが目立ちやすくなって、ほうれい線もクッキリと見えやすくなってしまうのです。
歯並びの悪さは表情筋の衰えを引き起こす
歯並びが悪い方や出っ歯の方は、歯のことが気になって歯を隠そうとしたり、口を閉じて過ごしたりすることも少なくありません。中には笑った時に見える歯がコンプレックスになってしまい、なかなか笑えないという方もいます。
しかししゃべったり笑ったりする機会が減ってしまうと表情筋はドンドン衰えてしまいます。表情筋を使わない生活が続くと、顔の筋肉が衰えて肌がたるみ、ほうれい線ができやすくなってしまうのです。
歯並びの悪さ自体がほうれい線を引き起こすというよりも、歯並びをかばうことによって起こる毎日の生活習慣の積み重ねがほうれい線につながってしまうといえます。この対策には、歯列矯正をして歯並びをキレイに治すという方法もありますが、まずはあごのバランスが崩れないように噛み方を意識したり、表情筋が衰えないようにできるだけ人と話したり、笑ったりすることが重要です。