水虫だけじゃない?足の裏の皮が剥ける原因とケアポイント
公開日:2017/05/31 / 最終更新日:2017/05/31
たくさん歩いた日の夜や湯船に浸かった後など、足の裏の皮が剥けることがる方も多いでしょう。痛みもなく、ただ剥けるだけで気に留めていない人もいるでしょうが、足の裏の皮が剥けることはどのような原因があるのでしょうか。
足の裏の皮が剥ける原因には、どんなものがあるのか対策方法と一緒にご紹介いたします。
足の裏の皮が剥ける原因&それぞれの対策ケア方法
・水虫が原因
水虫は、白癬菌(はくせんきん)が皮膚の角質に住みつくことで発生する感染症です。
足の裏の水虫の場合、皮膚が分厚くなる角化型白癬と水疱やかゆみをともなうこともある汗疱白癬の2種類があります。
どちらにしても皮が剥けやすくなるのが特徴ですが、水虫になっているかどうかは素人では判断しにくいので、疑わしい場合は、皮膚科に行って検査を受けましょう。
水虫だと診断されたら、治療薬を適切に使用し、そのうえで足を清潔に保つことが大切です。
白癬菌は、高温多湿な環境を好むので、通気性の良い靴を履いたり、こまめに靴や靴下を脱いで湿気がこもらないようにしましょう。
・乾燥が原因
足の裏の皮膚が乾燥すると、ターンオーバーが乱れて角質が厚くなり、摩擦などが原因で古い角質が剥けることがあります。特に乾燥しやすいシーズンは、皮がひび割れて出血する、という人も少なくありません。
足の裏が乾燥する場合、入浴後の清潔な足をクリームなどで保湿しましょう。
その上から靴下を履いておくとさらに保湿効果がアップします。また、サイズがあっていない靴は、足の裏への摩擦や負荷を増やすため、皮むけやひび割れなどの原因になります。自分の足にあったサイズを選び、足の裏にかかる負担を軽減する対策も忘れずに。
・多汗症
緊張やストレスなどによってたくさん汗をかいてしまうことを多汗症といいます。
汗をかきやすい場所は人によって異なりますが、足に大量の汗をかく人は、足の裏の皮が柔らかくなって剥けやすくなります。
この場合、足に制汗剤を使用すると症状を抑えることができます。多汗症そのものを改善したい場合は、ボトックス注射をしたり、自律神経の乱れを整える必要があるので、一度クリニックなどに相談することをオススメします。
・汗疱
汗疱(かんぽう)とは、汗が皮膚の中にたまってしまう疾患です。
透明の水疱のようなものができ、皮が剥けるとかゆみや痛みをともなうこともあります。
軽い汗疱の場合は、足を清潔に保って風通しを良くしていれば、セルフケアで改善することも可能です。
しかし、なかなか治らない場合は金属アレルギーやストレスなどが原因になっている可能性もあるので、皮膚科で相談してみましょう。夏場は、特に症状がひどく出るという人もいるので、我慢せずにしっかりと検査治療を行ってください。
足の裏は人目に触れにくい分、状態が悪化していても気がつかなかったり、放置してしまいやすい部位です。しかし、足の皮が剥ける状態とは少なからず、足から「不調」のサインが出ている状態なので、放置していると更に状況が悪化してしまうこともあります。まずは自分の足の裏が皮むけする原因をつけとめ、ケアを始めましょう。