春の肌は無防備!知っておきたい日焼け止めのこと
公開日:2015/04/10 / 最終更新日:2024/03/13
紫外線対策は一を通じで必要ですが、春先は特に注意が必要な時期になります。
一年中でもっとも紫外線量が少なかった冬の間に、肌を紫外線から守るために作られる「メラニン色素」の量は自然と減っているのです。だから冬を超えてきた肌は紫外線に対して無防備な状態なのです。
そんな時期に紫外線量が増えてくるのですから、紫外線によるダメージを受けやすいのです。だからこそきちんと日焼け止めを塗って紫外線をブロックすることが大切です。
紫外線対策のために知っておきたい日焼け止めについてお伝えいたします。
肌に影響をもたらす紫外線は二種類ある
地上に届く紫外線には、波長の長い「紫外線A波(UVA)」と波長の短い「紫外線B波(UVB)」の二種類があります。
日焼けして肌が赤くなったり黒くなったりするのは、主にUVBが原因です。このため以前は日焼け止めといえばUVBをカットすることが主眼とされていました。
ところが、最近の研究ではUVAが長期的に肌に与える影響が大きいことがわかってきました。波長が長いUVAは肌の奥まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊・変質させるなど、肌老化を招く原因となってしまうのです。
つまり、肌のための紫外線対策は、UVAとUVBの両方をカットすることを考えないといけないのです。
日焼け止めの「SPF」と「PA」って?
日焼け止め製品には、「SPF」「PA」という指標が記載されているのをご存知だと思います。でも、この二つの意味はご存知でしょうか?
SPFは、主にUVBの防止効果を表す指標です。この数値が大きいほど効果が高いとされています。
これは紫外線を浴びてから肌が赤く炎症を起こすまでの時間をどれだけ遅らせることができるかという目安で、例えば日焼け止めを塗らず紫外線を浴び20分で肌が赤くなる場合、SPF30の日焼け止めなら、20×30=600分は日焼けすることを遅らせることができるという意味です。
PAは、主にUVAの防止効果を表す指標です。+ から ++++ の4段階があり、++++ が最も効果が高いものとなります。
UVAは、一年を通じて降り注いでいます。また、波長が長く窓ガラスなども通過しやすい性質があるため、室内でもUVA対策は必要となります。だから春先の日焼け止めは、特にPAの高さに注目したいですね。
今までなんとなく日焼け止めを選んでいたという方は、ぜひSPFとPAの意味を知った上で自分のライフスタイルに合うものを選んでくださいね。
でも、日焼け止めは1度塗ったからと言って油断してはいけません。汗や皮脂によってとれてしまいますので、状況によってはこまめに塗り直しも必要です。外出時には携帯していくようにしましょう。