ニキビ跡がケロイドになりやすい顔のパーツとは?
公開日:2020/04/15 / 最終更新日:2020/05/20
ケロイドとは、傷跡が赤く盛り上がった状態のこと。もともとケロイドができやすい体質の方は、顔のニキビ跡がケロイド化してしまうことがあります。
ただし、ケロイドになりやすいかどうかは、顔のパーツ別に差があるといわれています。顔の中ではどの部位にケロイドが生じやすいのか、原因やメカニズムとあわせてご紹介します。
ケロイドができやすい顔のパーツとは
フェイスライン
顔のニキビ跡がもっともケロイド化しやすいのは、フェイスラインです。そもそもニキビ跡がケロイド状になるのは、ニキビの炎症が皮膚内部の真皮層にダメージを与えるため。
フェイスライン部分はもともと毛穴が小さく、ニキビの炎症が悪化したときに真皮層にダメージが及びやすいため、ケロイドができやすいのです。
また、フェイスラインは手や衣類などによって刺激が加わりやすいパーツです。この刺激も、ケロイドが生じる原因になると考えられています。
頬
頬も、ニキビ跡にケロイドができやすいパーツです。その理由は皮膚が比較的薄く、ハリがあるため。皮膚にハリがあると傷跡も引っ張られやすくなり、その張力の刺激によってケロイドも伸展しやすくなると考えられています。肩や胸にケロイドができやすいのは、頬と同じように皮膚にハリがあるためです。
フェイスラインや頬のケロイドを防ぐには
ニキビ跡のケロイド化を防ぐためには、まずニキビを防ぐことが大切です。ここからは、フェイスラインや頬のニキビを防ぐ方法を確認しましょう。
ホルモンバランスを整える
女性の場合、生理前や生理中にフェイスラインのニキビが増えることがあります。これは、ホルモンバランスの変化によって角質が硬くなり、皮脂量が増えるため。血行不良や睡眠不足、偏った食生活などがホルモンバランスの乱れを招きますので、積極的な温活、十分な睡眠、バランスの良い食事を心掛けましょう。
肌の乾燥を防ぐ
頬のニキビにはホルモンバランスだけでなく、乾燥も関係しています。頬は比較的皮脂の分泌量が少ないため、うるおい不足による肌トラブルが起こりやすいのです。ニキビというと皮脂が原因でできるイメージがありますが、頬のニキビは乾燥が要因になるので、十分な保湿を心掛けましょう。
ケロイド状のニキビ跡は自然治癒せず、セルフケアでの改善も困難といわれています。まずは顔を含めた全身のニキビの発症や悪化を防ぎ、万が一ケロイドができてしまったときは、皮膚科にご相談いただくことをお勧めします。