冬場に辛くなる肩こり…… その原因と改善のポイントとは
公開日:2019/12/19 / 最終更新日:2020/05/26
冬の寒さは肌の乾燥や風邪をひきやすくなるなど、身体にさまざまな変化をもたらします。そんな変化の中でも特に辛いのが肩こりです。日常生活にも支障がでてしまう肩こりはどうして起こってしまうのでしょうか。
ここでは、辛い肩こりの原因と改善のポイントをご紹介します。
■特に女性の悩みとして挙がりやすい「肩こり」
重たい頭を支える役目がある首、そして首を支えているのが肩です。
男女問わず、肩こりに悩まされている方は多いですが、特に女性は統計的にも非常に多いことがわかっています。
・肩こりの主な原因
肩こりの主な原因は以下のとおりです。
-冷え
-姿勢が悪い
-運動不足
-長時間同じ姿勢をとる
-精神的なストレス
-首や背中の緊張
これらが原因で血行が悪くなり筋肉が硬くなった結果、肩こりなどの不調が発生します。
・肩こりと筋肉の関係
肩こりを感じる原因となる筋肉は上半身の広い部分に関係しています。
首を支える頭半棘筋(とうはんきょくきん)や、首から肩、さらに背中に広がる大きな僧帽筋(そうぼうきん)など、いくつもの筋肉があります。
それらの筋肉が、デスクワークによる同じ姿勢のとり過ぎや運動不足が原因で凝り固まってしまうと、肩こりにつながるのです。
・冬場に肩こりがひどくなる原因は筋肉の緊張と血行不良が関係している?
冷房がよくきいた部屋や体をすくめてしまうような冬場など、寒さは肩こりにとって大敵です。寒さのせいで肩に不要な力が入ったり、血行不良を引き起こしてしまったりした結果、肩こりが悪化する恐れがあります。
また、冬場は衣類を重ね着することも多いですが、その重さが肩にのしかかるため負担を大きくしています。
■肩こりを改善するには予防すること
冬場の肩こりは、温めることが有効な対策方法です。寒いときは筋肉の緊張状態が高まっているため、蒸しタオルを肩に乗せたり入浴したりすると良いでしょう。
特に蒸しタオルは電子レンジで加熱するだけで繰り返し使えるほか、肩や腰など部位を選ばず手軽に使用できます。ゆっくり湯船に浸かることができない方にはお勧めです。
また体を温めるだけではなく、姿勢を正したり適度な運動を行ったりと、根本的な部分を見直す必要もあります。
首や肩をゆっくり大きく回す、姿勢を正すことはすぐにできることなので、気づいたときにこまめに行いましょう。
肩こりがひどい場合、頭痛や吐き気なども伴う危険性があります。
日常的に体を温めたり、体操を行ったりしても肩こりが改善しない場合は、病院での治療が必要です。
適切な湿布薬や筋弛緩薬のほか、局所注射などの治療を行うことで肩こりによるストレス軽減につながります。