寒くなる季節はドライアイにも要注意! 原因と悪化要因を知っておこう
公開日:2019/12/14 / 最終更新日:2022/02/01
目のかゆみや疲れ、乾燥に悩まされていませんか? 冬だから乾燥しているだけと思っている方もいるでしょうが、その目の不快感はドライアイのせいかもしれません。今回はドライアイの原因や悪化要因、ケア方法をご紹介します。
■ドライアイとは?
目を守るために欠かせない涙の質が変化したり量が少なくなったりすると、目の乾燥や疲れ、かゆみなど、不快な症状が出るようになります。これをドライアイと呼び、誰でも発症する可能性がある病気です。
■ドライアイになる原因・悪化要因
・長時間に及ぶエアコンの使用
エアコンを長時間使用していると室内の乾燥が進み、目の乾燥にもつながります。目を守るために必要な涙は湿度や風などの影響を受けやすいため、エアコンを使用する場合は加湿器も活用するなどして湿度を保つことが大切です。
・パソコンやスマホ画面を長時間見ている
パソコンやスマホの画面を凝視していると、まばたきの回数が減ります。通常、人は1分間に20回ほどのまばたきをしていますが、画面を集中して見ているとまばたきの回数は通常の半分以下にまで減ってしまうのです。
まばたきは涙を角膜へ行き渡らせ乾燥を防いだり、外部から目を守ったりする役割をもつため、回数が減ることでドライアイの原因につながります。
・コンタクトレンズの使用
コンタクトレンズをつけていると涙が蒸発しやすい状態になるため、レンズや目の表面のうるおいが不足し乾燥します。特にソフトタイプのコンタクトレンズの場合、レンズに含まれている水分まで蒸発してしまい、乾いたレンズが涙を吸うため、より強い乾きを感じることがあります。
コンタクトレンズを装用する場合は使用方法を守り、すでにドライアイの症状がある場合はなるべく装用を避けるようにしましょう。
冬は普段から乾燥する環境であることが多いため、上記が原因でドライアイの症状を悪化させてしまうのです。
■ドライアイの予防・ケア方法
ドライアイの予防や悪化を防ぐためには、普段から以下のようなことに気をつけましょう。
・定期的に目を休ませる
長時間スマホやパソコンの画面を見てしまう方は、定期的に休憩し目を休ませるよう心掛けましょう。また、画面に集中するほどまばたきの回数が減るため、意識してまばたきを行うことも大切です。
・蒸しタオルで目の周りを温める
目の周りを温めることで血行促進につながり、目の疲れを軽減するだけでなく、まぶたにあるマイボーム腺からの油分分泌をスムーズにして目の乾燥を防ぎます。心地良い熱さの蒸しタオルを使用し、熱が冷める程度を目安に温めましょう。
・目薬をさす
乾燥が気になる場合は目薬をさし、目に潤いを与えましょう。薬局などでさまざまな目薬が販売されていますが、効果を感じられない場合や症状がひどい場合には眼科を受診し、症状に合った点眼薬を処方してもらうのがお勧めです。