冬に備えるためにも。秋に必要なアトピー肌のケア方法
公開日:2019/12/04 / 最終更新日:2022/02/01
バリア機能が低下したアトピー肌は、季節の移り変わりによって症状も変化します。特に夏から秋、秋から冬に移り変わる時期は、アトピー肌にとって厳しいシーズンです。秋とアトピー肌の関係を、この時期に必要なケア方法とあわせてご紹介します。
秋とアトピー肌の関係
秋というと、気候が穏やかで過ごしやすいイメージがありますが、アトピー肌にはストレスの多い季節です。夏に比べると昼夜の寒暖差が激しく空気も乾燥しているため、血行不良や乾燥による不調が現れやすいのです。
また、秋はブタクサやヨモギ、イネ科の雑草の花粉が多く飛散しています。これらの花粉にアレルギーを起こすとアトピー肌が悪化し、かゆみや湿疹などの症状に悩まされることに。花粉は春だけでなく、秋にも多く飛び交うので注意が必要です。
秋のアトピー肌のケア方法
気温の変化に細心の注意を
寒暖差が激しい秋は、暑さによる汗と寒さによる冷えに注意が必要です。汗は肌のかゆみを引き起こしますし、冷えは代謝や免疫力を低下させ、アトピー肌の悪化を招く原因になります。暑くなったら薄着になる、寒くなったらカーディガンなどを羽織るなど、気温の変化に対応できる服装を心掛けましょう。
汗をかいてしまったときは、清潔なタオルを濡らして絞り、肌にポンポンと優しく当てながら拭き取ると効果的です。その後は乾燥しやすいので、肌に合った保湿剤を優しく伸ばしましょう。
花粉対策をする
アトピー肌はバリア機能が弱いため、花粉にも敏感に反応しがちです。外出時にはマスクを着用し、帰宅時には服や髪に付着した花粉をしっかり払ってから家に入りましょう。
ただし肌の状態が不安定なときは、一般的な不織布マスクが刺激になってしまうことがあります。できるだけ肌触りのいい敏感肌用の使い捨てマスクを使うか、シルクなどの天然繊維のマスクを毎日洗って使うと安心です。
保湿ケアを十分に
アトピー肌のかゆみを抑えるためには、保湿ケアが欠かせません。特に秋からは空気の乾燥が進むので、油断せずに保湿重視のスキンケアを心掛けましょう。
夏場にローション系アイテムを使っていた方も、秋になったらクリームや軟膏剤などにシフトすることをお勧めします。また、肌を洗いすぎると乾燥しやすくなりますので、過度の洗浄は避けましょう。
秋のスキンケア方法を誤ると、乾燥や冷えがより厳しくなる冬場にアトピー肌が悪化しやすくなります。数ヶ月先の肌を守るためにも、万全なケアを心掛けていきましょう。