卵の嬉しい美容効果とは? 食べ方や注意点もご紹介
公開日:2019/11/27 / 最終更新日:2022/02/01
焼いたり茹でたりと調理のレパートリーが多い卵は、私たちの食卓にかかせない食材のひとつです。お財布にも優しい卵ですが、実は豊富な栄養素をもち健康だけでなく美容にも良い食材であることをご存知でしょうか。
ここでは、卵に含まれる栄養素と効果的な食べ方、注意点をご紹介します。
■卵の栄養
卵は「完全栄養食」と呼ばれるほど、栄養素がとても豊富な食材です。ここでは、卵に含まれている栄養成分やその効果について解説します。
・ビタミンやミネラル
卵にはビタミンC以外のビタミン、そしてミネラルが含まれていて、これらは風邪予防や疲労回復などに効果的です。また、卵黄にはビタミンBの一種であるビオチンが含まれています。ビオチンはコラーゲンやアミノ酸の生成を助ける働きをもつと言われており、美容に欠かすことのできない成分のひとつです。
・たんぱく質
肌や髪、爪などはたんぱく質から作られています。艶やかな髪や潤った肌をキープするためには、たんぱく質の摂取が欠かせません。
成人女性の1日に必要なたんぱく質の摂取量は約50gと言われていますが、卵には一個当たり約6.2gのたんぱく質が含まれています。卵一個だけで、1日に必要な量のおよそ13%も摂取できるのです。
・アミノ酸
前述の通り、卵にはたんぱく質が豊富に含まれていますが、このたんぱく質を構成するのが20種類のアミノ酸です。
その中でも必須アミノ酸と呼ばれる9種類は、体内で合成することができず食べ物から摂取する必要がありますが、卵には疲労回復や基礎代謝の向上が期待できる必須アミノ酸がバランスよく含まれています。
また、アミノ酸はコラーゲンの素にもなるため、年齢と共に減少してしまうコラーゲンの生成を助けます。
■卵のベストな食べ方とは?
抗酸化作用をもつカテロイド色素、美肌のために必要なビタミンB群は熱に弱いという特徴をもっているため、加熱せずに生のまま食べたほうがよいと言われています。しかし、生の卵白にはビオチンの吸収を阻害してしまうアビジンというたんぱく質が含まれています。
ビオチンは髪や皮膚の健康を維持するために欠かせない栄養素の一つで、不足してしまうことで肌荒れや白髪の増加につながってしまうのです。アビシンによるビオチンの阻害を避けるためには、卵白を加熱する必要があります。
カテロイド色素やビタミンB群の損失を抑えつつ、ビオチンも吸収するためには半熟卵にすることがお勧めです。
■卵を摂取する際の注意点
栄養素がとても豊富な卵ですが、Lサイズの卵は1個当たり90kcalほどのカロリーがあります。食べ過ぎはカロリーオーバーとなってしまう可能性があるので、1日2個までにしておくなど食べ方を工夫するようにしましょう。
また、栄養素が豊富な卵ですが前述の通り食物繊維・ビタミンCは含まれていません。卵では補えないこれらは、緑黄色野菜を食べるなどして補う必要があります。